最高のMS-06R高機動型ザクを! その1
ゼロロク・アール。
それはオジサン世代にとって 特別な響きをもつパワーワードである。
80年代のガンダムプラモデルブームによって 生み出された、特異なプラモデル。
それは、「アニメを媒体せずとも 設定遊びでプラモが売れる」ことを証明してみせた、エポックメイキングな事件だったのである。。。
☆なんてことは、こういうサイトをご覧になっている みなさんは百も承知。
そんな06Rについて。
初出である「ガンダムセンチュリー」(1981年9月)の文字設定では、「このRタイプは、燃料搭載スペースのため、フツーのザクよりも太くなっている」という内容が記載されていました。
なので、ORIGIN版の1/144ザクが発売されたとき、そのムッチリとした太ももを見て、「これだ!」とピンときました。
今回は、そのORIGIN版ザクをベースにしながら、06R高機動型ザクの旧キット(”当時モノ”という呼称はイマイチしっくりこないんです。。。)とミキシングしていきたいと思います。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
とりあえず、素組み。
すさまじい可動範囲を ほこる傑作キットですが、小さめの頭部、抑えめのスパイクアーマーには 好みが分かれるかもしれません。
小田正弘さん著の「ガンダムデイズ」によると、大河原版ザクと 安彦版ザクの大きな差異は、頭頂部の丸みが垂直にカーブして着地するのか、どら焼きのように斜めのまま着地するのか。だそうで、わたしも「なるほど」と思ったものです。
ストリームベース内でザク頭部の複製品を共有しながら、数々の作例を発表しつつ、静岡のバンダイ工場に呼ばれて、金型設計師さんにザクの形状を講義するなど、小田さんほどザクを語らせたら右に出るものはいないでしょうね。
てゆうか、第二次世界大戦の歴史的知識を背景にして MSVの設定を考えたのも小田さんですしね(いまはスタジオオルフェの暴走に歯止めが かからない感じになっていますが。。。)。
さて、そんなわけで、ORIGIN版=安彦版ザクである このキットの頭部形状については、あえて意図したものなんだと わたしもわかってはいるんです。
なので、このへんはホントに好みの問題です。
ちょうど、HGUC量産型ザク(No.40.2003年発売)のジャンクパーツがありました。
ちょっとデカい感じがしますが、この機会に大量のジャンクパーツ消費計画にも 協力してもらいましょう。
ちなみに、このHGUCザクの太ももパーツは、重装機兵ヴァルケンのシュメルツ製作に使用しました。
でも、完成形を見ると、こんな感じになりましたので、
各部のバランス調整をすれば、頭部のデカさは あまり気にならなくなるもんですね。
肩のスパイクアーマーについても、
あらま、旧キットにスッポリ。
肩アーマーを大きくするぶん、前腕も太らせたりしていくわけですが。。。
そんな、MS06R高機動型ザクの製作記をはじめます。