HGギャン・クリーガー改造 ー最小の手間で最大の効果を目指す:完成編
MS-15KG ギャン・クリーガー
ジオン公国軍が開発したYMS-15ギャンシリーズの最終開発機が、ギャン・クリーガーである。格闘戦能力に特化した機体で、一年戦争期にはオーバースペックともいえるほどの大出力ビーム・ランスを装備している。YMS-14ゲルググシリーズの最終開発機である、MS-14JGゲルググ・イェーガーと対になるといわれており、その性能はグリプス戦役や第一次ネオジオン戦争時代のモビルスーツにも匹敵する。後年、アクシズで開発されることになるR・ジャジャは、その設計思想のみならず、機体形状の一部が本機と酷似していることから、クリーガーはギャンからR・ジャジャに発展する過程で出現したミュータントといえるかもしれない。
使用したマテリアル HG ギャン・クリーガー
ジャンクパーツ:旧キットのゲルググ・イェーガーのライフル
ジャンクパーツ:旧キットのケンプファーのバズーカ
ジャンクパーツ:旧HGUCのザクⅡのマシンガン
ジャンクパーツ:旧キットのジム・スナイパーカスタムの腰部アタッチメントパーツ
ジャンクパーツ:WAVEのQサーベル
「まさかのキット化」という伝説が楽しいプレバンキット。
その筆頭はディキトゥス、次がジム・スパルタンでしょうか。ですが、REVIVE版ギャンからギャン・クリーガーのキット化につながるなどと、誰が予想できたでしょう。
たぶん、ファンたちの嬉しい悲鳴がbバンダイ制作陣の一番の楽しみなのではないでしょうか。
さて、そんなHGギャン・クリーガー。
どう料理しようか考えあぐねているうちに 幾星霜の年月が経ってしまいましたが、ようやく考えがまとまり、今回のアップとあいなりました。
(製作過程は製作記事をご参照ください。)
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
正面から。
ごらんのとおり、ランドセル上部のアタッチメント以外は 素組みのように見えると思います。
ちょっと神々しくモデル立ち。
プレステ2の<ジオン独立戦争記>は まごうことなき名作であり、わたしも何度もやりこみました。
マニアックなMSVパイロット(というか、戦略戦術大図鑑のパイロット)が豊富なうえに、戦闘シーンが3D化していて、やっと開発した機体が 戦場を駆けるサマを見るのが とても嬉しいゲームでした。
アーカイブか スマホゲームで復活しないかなあ。
コクピットの開閉がコチラ。
やっぱり 開くところが開くのは キモチイイです。
やり残し感がないというか。
追加武器がコチラ。まずは飛び道具。
ちょうど、イェーガーのビームライフルがジャンクに埋もれていました。
ケンプファーのバズーカも。
統合整備計画機の武装類なので、たぶんクリーガーには 合うかなって思ったんです。
とくに、ツィマット製なら ドムⅡと同型のバズーカを持たせてやらにゃあ。
あとは、剣類ですね。
左からビームサーベル、シュツルムファウスト、そしてヒートサーベルの大・小です。
ヒートサーベルは ランナーから自作したものです。
ドムと同じヒートサーベルに こだわったのは、ツィマット製モビルスーツであることを意識したからです。
ちなみに、シュツルムファウストは 飛び道具ですが、さっきのライフルの写真のときに 入れ忘れただけです。
なぜ、これだけ武装を追加したかというと、ビームランスだけじゃあ ジムに勝てないからです。
だって、剣の達人集団の新選組だって、ゲベール銃やミニエー銃の前に敗れさりました。
近接武器だけでは 使い勝手が悪いのは、スパロボやジージェネでも証明されています。
そんなわけで、ビームランスは 「敵艦に接近したら背嚢から取り出して突き刺すモノ」と割り切って、対MS戦を意識した武装類を揃えたわけです。
まずはビーム・サーベル。
ちょっとナイトガンダムのシルエットを意識して撮影しました。
ランスがデカいので、サーベルは あまり自己主張しないように細身にしました。
ルーク・スカイウォーカーのように、右腰の追加ホルダーに マウントさせられるようにしています。
(そのホルダーは、ネオジムで腰アーマーに くっつくようにしています。)
お次は ザクマシンガン。
後部スカートにも磁石をしこんでいるので、各武器が磁石で くっつくようにしています。
個人的に思うんですが、一年戦争のモビルスーツは、やっぱり実弾兵器が主役なんです。
ギャン・クリーガーのような超高性能機だと、ついビーム兵装に突っ走りたくなるんですが、そこまでいってしまうと、もうグリプス戦役なんですよね。
どこか油と泥臭さの 漂う感じにするのが、一年戦争を楽しむコツなんじゃないでしょうか。
そう考えると、硝煙がたなびく マシンガンがよく似合う気がするんです。
「統合整備計画の機体群なら、ザク改が持っていた MMP-80の方が似合うだろう」とも 思うのですが、丸みの多いクリーガーのデザインは、「一見いびつともいえる絶妙なアール」の出淵デザインではなく、「角と丸の組み合わせで構成された」大河原デザインに近い気がするんです。
実際にギャン・クリーガーをデザインした人は、ゲームを開発した BECのスタッフらしいので(ガンダムWiki参照)、ぶっちゃけ 出淵デザインとか大河原デザインとか どうでもいいかもしれませんが。
それにしても、ザクマシンガン、似合いません?
このバックショットも お気に入りの一枚。
重武装感がありますね。
お次はジャイアント・バズです。
ビームランスに合わせて、大モノは ライトグレーに統一してみたんですが、ちょっと淡泊ですかねえ。
さきほどの「実弾であるべし」に もどるんですが、ギャン・クリーガーが たとえ大出力を誇る機体だとしても、火器管制システムの方は どうだったのでしょう。
射撃兵装に力を入れすぎるのは、格闘戦重視という設計思想に反するのでは、とも思うんです。
なので、ソフト面でもいろいろ面倒そうなビーム兵器ではなくて 実弾兵器が主体のはずなんです。
とはいえ。
なんのかんの言っても、やっぱりビームライフルの存在感は すさまじいものがあります。
対極にあるイェーガーのライフルがあったのは まさに僥倖。
「使えなくはない」というスタンスを守るならば、ギャンにビームライフルを装備させるのも 目をつぶりましょう。
最初はノーマルゲルググのビームライフルが欲しかったんですが、今ではイェーガーのライフルで良かったかな、と思っています。
ここで ようやくビームランスを披露。
このランス、実はランドセル懸架させる都合上、柄を2ミリメートルほど縮めています。
そして、(わかりにくいですが)柄の先からも ちょっとビーム刃が出るようにしました。
ヒートサーベル大・小を抜刀!
サーベルの長さを変えたのは、なんとなくです。
一本は小太刀をイメージ。
西洋騎士なのに 武士っぽくもある。妙なマッチング。
右腰にビーム・サーベルを装備させるぶん、左腰にはヒートサーベルを装備させたんですが、なんというか、両腰に剣って、ダサいんですよね。
でも、アシンメトリーさを 強めると、そのダサさが薄れるようなんです。
同じ長さのサーベル二本よりは、長さすら違うサーベル二本のほうが、「左右でちがう」感が強調されませんか?
バックショットですが、こうして見ると ドムの技術が生きているのがわかります。
ああ、ツィマットだなって。
土星エンジンの発展型を意識して、スラスターが背中から生えているようなデザインに 変えようかとも思いましたが、ギャン自体が RX計画を意識したモビルスーツなので そこまで手を加えると 進化に逆行するのでは、と考え直しました。
今回あまり触れませんでしたが、100均で買った 装飾シールもよく似合っていたと思います。
これからギャン・クリーガーを製作しようと思っている方。
可動とギミックは 素組みで十分満足のいくキットですので、お手持ちの武器を持たせてやるだけでも 見栄えが変わると思いますよ。