ボキのかんがえた無敵のガンダム★スーパーフリーダムガンダム・ザ・ファルコン!
ZGMF-X10B スーパーフリーダム・ザ・ファルコン
C.E.71年の地球連合とザフトの戦いにおいて、キラ・ヤマトの愛機として獅子奮迅のはたらきをしたフリーダム。戦後、突如時空のゆがみによってコズミック・イラと宇宙世紀の世界が交差したのち、フリーダムのデータを手に入れたアナハイム・エレクトロニクス社によって試作・建造された機体が、このスーパーフリーダムガンダムである。核エンジン自体は旧型機と同型ながら、宇宙世紀のミノフスキー融合炉に用いられていた制御装置の搭載によって、パワーの高効率化が実現。本機体はフリーダムを大きく上回る破格の高性能機となった。バラエーナ砲とクスィフィアス砲の高出力化、ライフルの余剰エネルギーを利用した銃剣の装備、そしてガンダムMk.Ⅴに搭載されたものと同規格のインコムが二基加えられた。特徴的なバインダーは、放熱効率を高めるため形状が複雑化されている。本機体は、紆余曲折の果てにキラ・ヤマトの手にわたり、一対多数の接近戦を想定した現地改修案として、隠し腕ギミックを追加されたという(と、すべて2000年代当時の作者の妄想)。
使用したマテリアル 1/144 旧HG フリーダムガンダム(しかもミーティアの)
1/100 F90V ジャンクパーツ
1/144 FG RX-78ガンダム
ミルミルのストロー、市販改造パーツ etc…
<ガンダムSEED FREEDOM>の公開を記念して、今回の記事を用意しました。
ガンダムの映画って、はやく観に行かないとダメですよね。
だって、模型雑誌の表紙や作例ばかりか、最近だと 検索エンジンのトップページで、いきなり新機体の画像が出てきたりしますから。メディアがこぞって無遠慮にネタバレしてきますので、さっさと観に行くのが吉ですな。
促販事情をかんがえると、仕方がないのかもしれませんけど。
さて、この恥ずかしい設定のスーパーフリーダムについてですが、SEED Destinyが放送される前から作り始めていた作例になります。
それを、ようやく2023年の春に完成させたわけですから、ゆうに二十年ちかく放置、もとい熟成させていたんです。
さすがに 当時の自分のアタマの中を 鮮明には覚えていませんが、なんだか隠し腕に ロマンを感じていた年頃だったと記憶しています。誰もが通る道ですね。
もともとは、電撃Hobby誌に掲載されていた 空山竜司氏のフリーダムの作例に感化されて、このスーパーフリーダムを作ったんです。空山氏のフリーダムは 超絶ド迫力の傑作だったので もう一度お目にかかりたいものです。
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全体のシルエットからまいりましょう。
うーん。当時の未熟な改造技術が そのまんまで、逆に愛らしい。
肩にはFGガンダムのスネと足首をカットした ジャンクパーツがベッタリ貼りつけられています。
両スネには、あろうことかGP03ステイメンの前腕部がまんま(軸回転できるよう、内部のサブアームをいじっていますが)。
ビルバインの肩のときにも触れましたが、カトキ氏の「肩をデカく、胴体を小さく☞だいたいカッコよくなる」の法則にしたがい、肩のボリュームをアップさせたんです。背中のボリュームが凄まじくなったので、そのバランスをとる意味合いもありました。
プラ板を貼っていく作業に夢中になり、バインダーが重たくなったんです。
バラエーナも強くしたいと思って、ジャンクに埋もれていたF90Vのヴェスバーを流用。
当たり前ですが、重心が背部に集中しすぎて自立しなくなったんです。
それで、手が止まったんですね。十年以上も。
このフリーダムの製作を再開したのは、上海に建造された実物大フリーダムのデザインを見たのがキッカケです。
「あ、支えをつけてもいいんじゃん」
と開き直ることができました。
それで、支えのアームを作ろうと、手頃なのを探して見つけたのが、ミルミルのストローでした。
サイズ感もちょうどよくてベスト! だったんですが、欠点は塗装が剥がれやすいところでしょうか。一応、ストローの表面を荒らして、食いつきは若干よくなったんですが。
バラエーナ展開時のバインダー。
モビルスーツ本体とほぼ同じ重量です。バインダーが垂れてこないように、ストッパーを設けています(ブチ穴のパーツがそれです)。
腰のクスィフィアス砲のプラ板デコレートは 当時の腕では うまくいった方かなと思っています。
原型のフリーダムでは、クスィフィアスの砲身がパタパタ折れていましたが、強度としてどうなんだろうと思い、砲身は折れないように固定化させました。当時、製作中にデザイン公開されたストフリが似た機構になったのは偶然です。
あと、クスィフィアスの砲身自体は市販のプロペラントタンクパーツを切断して 大口径にしました。
巨砲主義、極まれりって感じです。
ところで、わたしは燕尾服みたいなリアスカートが好きなようで、旧キットの1/144アレックスのシールドパーツを使って、リアアーマーを追加してしまいました。
この追加アーマーの両サイドには、勢い余ってインコムも。
「キラがオールレンジ攻撃したら強いんじゃね?」
と思ったんです。この発想も、ストフリで実現されてしまいましたが。
このインコムをつけたあたりから、いよいよわたしの妄想の歯止めがきかなくなり、
「GジェネDSはクロスオーバー作品だったから、ガンダム世界が入り混じったっておかしくないじゃないか」
と妙な理屈で、無理やりインコムを装備させたんですね。
(そのわりには、形式番号をザフト製のZGMFの設定のままにしていたり。妄想のツメが甘いあたり、まだまだお子様でしたね。)
このインコムは、
一応、ネオジム磁石でリード線を装着できます。すぐ外れますが。
さすがに、透明スタンドを用意しないと飛ばせなさそうです。
このスーパーフリーダムは、高機動型ザク同様に バックショットが主役です。
見よ、この迫力の背部を。
平成後期・令和組のビルダー作例を見ると、こういうのが主流じゃないですか?
昭和後期・平成組のモデラ―としては、「なんかゴチャッとしてるな」と思ったりしないでもないんですが、「これでもか」的な武装化は 単純明快で楽しかったです。
逆に わたしみたいなのは設定厨になって こじんまりとした作例ばっかり、と思われているかもしれませんね。
お次は おなじみの全弾発射形態です!
ハイマット形態とバラエーナ展開を同時にできないのが、旧HGなんです。
なので、通称となっているハイマットフルバーストにならないんですね。
でも、もともとの大河原先生の意図したデザインは このとおりでしたし、この形態の方が 猛禽類が飛びかかっていくような印象があるので、ハイマット形態にならなくても満足です。
つづいて、サーベル戦。
スネの隠し腕にビームサーベルを持たせつつ、ライフルの下部から銃剣が突出します。
ビルバインのオーラビームライフル、そしてGPO1fbフルバーニアンのジッテをパクりました。
ビームサーベル三本を使えば、シンがソードインパルスのエクスカリバーで ツッコんできても防げそうですね。
あと、もうすこし なんとかならなかったかな、と思っているのが、シールドに追加した対艦刀。
旧キットの1/144リ・ガズィのテールバインダーに刀が収納されるようになっています。
このバインダー自体も、シールドに収納されます。
が、やっぱり まんまなんですよねえ。
こちらがハイマット形態。右側だけ小翼を展開させて、左右で収納状態と展開状態を表現。
期せずして、バインダーの上部がストフリに似ました。だからなんだってハナシですが。
というわけで、二十年以上も前に作り始めた思い出の作例を、こうしてSEEDの劇場版のタイミングでご紹介できるのは、感慨もひとしおといった気分です。
さて、はやく劇場に行きたいな。
次記事の投稿は、わたしも災害地へ医療支援派遣に行ってきますので ちょっと遅れると思います。