リバイブ版HGUCギャンをディティールアップ! 簡単加工でモノアイ可動に改修!
YMS-15 ギャン
一年戦争の勃発当初、電撃作戦を敢行したジオン公国軍であったが、劣勢を強いられるようになった。戦況からの脱却を図るべく、ジオン軍は新型主力機の量産化計画を発動。これに対してツィマッド社が提示したプランが、YMS-15ギャンであった。ギャンは連邦系モビルスーツを踏襲した機体であり、フレームレスモノコック構造を主流とした公国系モビルスーツ群にあっては珍しく、セミモノコック構造だったともいわれている。また、駆動システムは従来のジオン系列機同様の流体パルスエンジンとされているが、ギャンはザクⅡより約1.5倍も重く(本体重量 ザクⅡ:36.4t、ギャン:52.7t)、軽量を利点とする流体パルス式の特徴を見出すことができない。むしろギャンの重量は連邦系モビルスーツ群(ガンダム:43.4t、ジム:58.8t)に近いため、本機は連邦系機体の鹵獲機、あるいはジオン諜報部がエネルギーCAP技術をサイド6経由で得た際に、実は連邦系の機体データまで入手しており、それらを盗用して建造されたのではないかとも考察されるのである。
リバイブ版(リバイヴ版)HGギャンを製作しました。
ギャンの設定は各書籍と年代で二転三転しています。最新のHGUCやMGの説明書では、ギャンの駆動系は流体パルスエンジンと断定されています。たしかに、従来の駆動系を搭載した方が信頼性の高いマシンになるでしょう。股間部に設けられたアクセラレータ、いわばトランザムのようなシステムなどは、その発展的アイディアのひとつといっていいかもしれません。整備を考慮した運用面においても、なるべく従来機からかけ離れてしまわないようにしないと、前線に混乱をもたらすだけでしょう。
ですが、ギャンは試作機の意味合いが強い機体です。
数機が開発されたものの、形ばかりのコンペティションでゲルググの当て馬にされてしまった不遇のマシンという背景を考えると、ツィマッド社の開発担当者の意地のようなものが見え隠れした方がロマンがあります。
「ヅダ、ドムの系譜でありながらも、連邦系モビルスーツとの混血児」というイメージで、YMS-15ギャンを製作してみました。
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まず正面と背面。
ふだん、スジボリでパネルラインを追加するときに意識していることがあります。
それは「装甲としての強度」です。
ザクⅡを例に挙げれば、ジオン系モビルスーツは鋳造などのモノコック構造で製造された機体であり、そのパネルラインは戦車に近いイメージです(対する連邦製は、航空機)。
なのに、被弾しやすい機体前面にパネルラインをたくさん設けるのは防御力の低下を招きます。
さすがに整備用ハッチくらいはあるでしょうが、設定と実際の運用を考えると、リアルグレードザクのような過剰なディティールはおかしいのです。
一方、ギャンはどうでしょうか。
機体解説で述べたとおり、この機体はどうも従来のジオン系列機とは一線を画す構造のようで、連邦製と同じセミモノコック構造という解説を目にしたことがあります(模型誌だった気が)。
むろん、バンダイやサンライズの公式見解ではありませんが、「公式」などというのがコロコロ変わるのは周知の事実。
ギャンがRXシリーズと同じブロック構造であることは、MGの説明書にも明記されるようになりましたし、いっそ「鹵獲したジムを、わずか三日で徹底解析した」とか、「エネルギーCAPの資料とともに、RXシリーズのデータが公国軍に流出した」という背景があった方が、この異端児の誕生秘話としてしっくりきます。ちなみに、「ガンダムのビームライフルのキモともいえるエネルギーCAP技術がサイド6経由でジオン軍に流出した」というエピソードは、ガンダムセンチュリーで既に設定されています(ガンダムセンチュリー自体が同人誌みたいなものですが)。
そんなわけで、このギャンは「連邦風のジオン製モビルスーツ」というニュアンスなのです。
さて、作例のお話にうつりますが、ギロリとモノアイが可動してこそ、ギャンの魅力が倍増するというもの。
この小改造には、ギャン・クリーガーや、武者頑駄無(蒼天具足)のときと同じように、マグネットを用いました。
キットの十字型モノアイパーツをけずりこみ、2mm系の丸型ネオジム磁石をモノアイに見立てました。もちろん、外装のパーツ内側もけずりこんでいます(詳細はクリーガーの記事をどうぞ)。
簡便なので、ジオン製モビルスーツには特に有効な改造方法だと思います。
ただし、ナロースリットのギャンだからこそ、2mm径の磁石がマッチしたのであって、ザク系で同様の工作を行うなら、2.5mm径くらいの大きさの方がよいかもしれません。
最後に射撃武器。
ギャンの致命的欠点は、近接戦闘しかできない点です。これでは、コンペティションで勝つ気が無いと思われても仕方ないでしょう。新選組が薩長の銃撃の前に倒れていった歴史をみれば、やはり飛び道具こそ戦争の基本なのです!
ところが、ギャンにはゲルググのようなビームライフルの火器管制システムがありません。ビームガンを撃ちまくるジムの大群に、剣一本で突撃するのはあまりに無謀。そんな芸当が通じるのは連ジの世界くらいです。
せめて炸薬式の鉄砲ならば、従来機で習熟されたシステムでしょうから、ギャンのOSに組みこむことくらいできそうな気はします。
ですが、それと命中精度はまた別物でしょう。撃てるからといって当てられるとは限りません。
となると、命中率は度外視して広範囲に弾をばら撒き、隊列の乱れた敵軍に切りこんでいく戦法の方が、ギャンの設定に沿うような気がします。
そんなわけで、ダイソーで見かけて衝動買いしてしまったガトリング砲を持たせてみました。
持ち手を削るだけでごらんのとおり。
こういうゴツイ武器はツィマット社製の機体がマッチする気がします。
さて、この良キットですが、ギャンバルカンなどの改造パーツとの相性も良いようです。
次記事では、本作をベースにしたギャンバリエーションをアップします。






