米海軍仕様のラプター?! F-22Nシーラプター(Sea Raptor)を作る【製作編1】
”最強の”F-22ラプター。
それは、あまり戦闘機にくわしくない一般人でも 一度は耳にしたことがあるはず。
あらためてラプターの歴史をふり返ってみると、試験機の初飛行が1990年で、機種転換のための配備が開始されたのは2003年だったようですね。
世界初の第五世代戦闘機として 脚光を浴びましたが、不景気のあおりを受けて2011年で生産終了。
また、2025年3月現時点での空戦記録は 中国のスパイ気球を撃墜したのみ。あまりにもコスパに合わない戦績です。
そんな活躍の場にめぐまれない(めぐまれない方が平和ですが)ラプターには、アメリカ海軍仕様機というプランがあったそうです。
それは F-14Dトムキャットの後継機を 選定するために設けられた、アメリカ海軍先進戦術戦闘機計画(Naval Advanced Tactical Fighter :NATF)です。
このNATFで 白羽の矢が立ったのがYF-22、プロトタイプラプター。
空母での運用を前提にして 再設計されたラプターが、シーラプター(Sea Raptor)です。
画像検索をしていただければ どのような機体なのかヒットしますが、ほとんどが海外のサイト。シーラプターのことは アメリカ本国では割と知られているようですね。
あのヒロイックなF-14トムキャットの後継機に目されていたくらいですから 控えめに言っても めちゃめちゃカッコイイ!
やはり可動翼には アニメ好きの琴線に触れるものがあるようです。
ガンプラが手に入らない一方、スケールモデルは定価以下で入手しやすいこともあり、今回はシーラプター改造計画を立てることとしました。
素体にするのはコチラ。
プラッツの1/144 F-22Aラプターです(エフトイズ製)。
なぜ主流の1/72サイズで作らないのかというと、単純にわたしが1/144サイズを好きだからです。
改造はシンプルに、翼をプラ板で置き換えるだけです。
まずは、慎重にラプターの変則六角形の翼を切り落とします。
なるべく丁寧に切り離すために、なんどもケガキ針でミゾを彫ってから ペキッとやります。
可動軸のぶんを見定めながら、主翼となるプラ板をカット。
しっぽにあたる、動翼も整形します。
画像を見ると、動翼の外縁は主翼外縁の延長線上に おさまるようですね。
可動翼の軸を見定めたら、その部分にKPS製のランナーを接着。ガンプラのランナーです。
この軸がしっかりくっついてくれないと 何もかも失敗するので、ガッチリと固着させるため、三日間は放置しました。
塗装が透けないよう、あらかじめ内部を黒く塗っておきます。
このキットは元々食玩の金型を流用したのだそうですが、ディテールは大変細かいです。
ウェポンベイ内部は ホワイトでドライブラシっておきます。
これだけで精密感がグッと増しますね。
次回につづく。