ダンバイン40周年! HGABビルバインを原型がなくなるほど改造した【その5】
工作編のラストとなる 第5回です。
前回はオーラキャノンについて触れましたが、今回は そのオーラキャノンが取りつく 背部コンバーターの加工から まいりましょう。
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コンバーターを大型化することも 考えましたが、各オーラバトラーの設定画を比較したときに、
「あれ? ズワウスとか ビアレスみたいに、マシーンの世代が進むと オーラコンバーターが デカくなっていくのに、同世代の ビルバインのコンバーターは小さいな」
と思ったんです。これって、
「ビルバインは 大推力を維持しながら、コンバーターの小型化に成功」
というイミかもしれません。もしそうならば、スマートさを優先して 小型なままとした方が、「ビルバインらしさ」が 出るのではないでしょうか。
例えるなら ビルバインのコンバーターのイメージは、軍服の短いマントみたいなヤツですかね。
ジオン軍人って、短いマントを はためかせているじゃないですか。ランバ・ラルやシャアの後ろ姿を思い浮かべてみてください。あのヒラヒラのことです。
ビルバインを中世騎士のイメージとするなら、あのヒラヒラだって それなりにフィットするんじゃないかなぁ、と思ったわけです。鷹の団時代のキャスカも、短いマントを着けてませんでしたっけ?(うろ覚え)
ああいう短い丈のマントって、なんていうんでしょうね。そもそもマントなのかどうか。
さて、このコンバーターに、オーラキャノンを直接取りつけることにしました。
元々は、オーラキャノンの 取りつけ位置は背中であって コンバーターじゃないんです。
でも、今回はそうもいきません。肩甲骨パーツを可動化させたぶん、その可動クリアランスのために キャノンを取りつけるスペースに 余裕がなかったんです。
コンバーター内側は、ダーナ・オシーのときのヒダヒダと同様の処理にしました。
黒色の水性塗料を混ぜた樹脂粘土で ヒダを作ります。
なぜ黒かと言うと、塗装時のグラデーション効果を狙う意図や、塗装が剥がれたときの 粘土断面を目立たなくさせるためです。
外装にも粘土を盛りつけていきますが、ゴワゴワした歪なゆがみを 意識して造形していきます。
造形の仕上げにはコチラ。
どんっ!
フェイオーのときに使ったのを 覚えている方もおられるでしょう。
この液体粘土、オーラバトラーに使うと どんな装甲になるのか いちど試したかったんです。
で、基本塗装したのがコチラ。
このあと、さらに陰影を重ねていくわけです。
水で濡らした綿棒でふき取れるように フツーの水性塗料でスミ入れと グラデーションをつけていきます。
この陰影付けの作業をしたのが左、する前が右です。
コンバーター改造の作業は まだ終わりません。
このままだと、肩がコンバーターの重みで垂れ下がってしまいます。
なので、
うーん、ちょっとわかりにくいですが、ヘアゴムで左右の肩甲骨を連結しました。
必要以上に肩甲骨が垂れ下がるのを防止するためです。
さて、ここまでで作った各パーツを組んでみます。
頭部はキットのパーツに粘土を盛り、ほぼスクラッチになりました(写真を撮っていません)。
全体のバランスをみながら、このあと さらに削ったり盛ったりして調整しながら、グレーのアクリル塗料で 全体を均一に塗ったのがコチラ。
肩アーマーが小さいな、と思ったので、大型化するかどうか迷いました。
ソースを提示できませんが、2000年前後、たしかバーチャロン関連のインタビュー記事だった気がするんですが、カトキハジメ先生が
「カッコいいデザインの要諦として とりあえず、胴体を小さめに、そして 肩をでっかくすれば 見栄えがよくなる」
という主旨を話してされていたと記憶しています。
これは金言でして、たしかにそうなんです。
スペリオルガンダムとか バーチャロンのライデンといった カトキデザインのロボットたちに限りません。当時から火がついたリメイクブームでは、リデザインされた旧メカは、たいていこの言葉の通りに描かれています。
ザクのスパイクアーマーしかり、ジャイアントロボしかり、マジンガーしかり。
だから、このビルバインを製作するにあたって、リバイブ版HGギャンばりに 肩をてんこ盛りにしようかと思ったんです。
でも、そうすると ダイ・ソードのマネっぽくなるだろうし、逆に個性がなくなるかな、なんて天邪鬼な思いが 頭をよぎってしまいました。
いや、肩をでかくすれば カッコよくなるのはわかっちゃいるんです。
でも、あえて方は小さめなままにしたんです。塗装でどれくらい印象が変わるか見てみたくなった、というのも本音ですが。
ちょっとグダグダ書きすぎたので 次にいきましょう。
膝関節に丸モールドを追加します。
クリップの穴を押しつけてみました。
粘土で覆われているからこそ可能な、秘儀「一秒丸モールド」ですな。
さらに、脚部の縦線ディテールを追加。
「強獣の外殻を、脚部の左右から 縄でくくりつけた感じ」にしたくて、装甲を分割させつつ スジ状のモールドを入れていきます。
この分割作業の方法は至ってカンタン。
樹脂粘土を山脈状に盛っていき、デザインナイフを位置をずらしながら 何度も刺しこんでいっただけです。
この効果は、完成版をごらん頂くまでのお楽しみにさせてください♪
さあ、あとは塗装と装飾をしていきます。
今回、ダイソーで面白そうな新兵器を購入しました。
それは筆塗り用のトップコート。DIYコーナーに置いてありました。
ツヤあり、ツヤなしの両方を買って、装飾部分と強獣の外殻部分とで使い分けてみることに。
ハッキリいって、使用感は100点でした。
続いて、ネイルアート用シールを随所に。
騎士をイメージしたビルバインにはピッタリのアイテムでしたね。
(ちなみに、このネイルアート用シールで使いやすかったのはキャン★ドゥの商品でした。)
最後にこの一枚。
はて、これはなんでしょうか。
実は、9割ほど完成したビルバインを眺めて、思いつきで追加したものです。
これが何に使われたのか、近日公開予定の完成版でご確認ください。