マイナー機体のプラモ改造作例 RGM-79S ジム・スパルタン!
RGM-79S ジム・スパルタン
<機体解説>
ジム・スパルタンは一年戦争末期に、G型フレームをもとに開発された陸戦用局地用モビルスーツである。G型フレームは、RGM-79G/GSジム・コマンドを代表とする オーガスタ工廠製の規格であり、次世代型モビルスーツの先駆けとなった。ジム・スパルタンは同時期に並行して開発されたRGM-79Sジム・スナイパーⅡよりも数週間早くロールアウトしており、実質的な兄弟機と位置付けられている。実験的に装備されたミノフスキー粒子散布ポッドや、赤外線遮断用のステルスシートを駆使しながら、密林での隠密行動に重宝された。その神出鬼没の戦法から、ジオン地上軍からは「ニンジャ」とあだ名されたという。ジム・スパルタンの活躍としては、第17機甲海兵師団によるボルネオ島攻略作戦や、北米戦線の参加機体が有名である。戦後も運用が続けられ、ティターンズ抗争の際にはマラサイを撃破したとの記録も残されている(このマラサイとの逸話はアニオタwikiを参照。元々のソースは不明)。
使用したマテリアル HGジム・スナイパーⅡ
HGジム・カスタム
HGジム改
ジャンクパーツ:旧キット1/144ジェガンの腰部ミサイルポッド、フレームアームズ轟雷のコンバットナイフ、その他
ジム・スパルタンは、バンダイが出版していた「模型情報」で連載されていた「FUKUCHI MOBILESUIT STATION(F.M.S)」での設定が初出です。
その後、長らくマニアの間でしか語られることのなかった機体で、2012年にジム・スナイパーⅡがキット化した際に、わたしのように このスパルタンを製作するモデラ―がチラホラ見受けられる程度でした。
そんな中、2015年に発売されたムック本「マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2」で 唐突に表舞台に姿をあらわしたのでした。
機体設定も掘り下げられ、ジム・スパルタンの名は一気にひろがりました。
そして、ジム・スパルタンは 2022年にゲーム初登場という快挙をなしとげ、ついにはHG化に至ったのです。この辺のいきさつや、ホビージャパン誌への掲載作例など いろいろ話題がありますので、そちらについては 別記事「HG版ジム・スパルタン」で触れていきたいと思います。
さて、そんなジム・スパルタン。当記事で紹介するのは、HG版ではなく、わたしが2014年に改造作例として「モデラーズギャラリー」さまに投稿した作例です。
2020年代の目でみると、若干 頭身が低いのがわかります。
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全身の写真です。
「ジム・スパルタンを初めて見たのは マスターアーカイブ版、またはHG版だよ」という方。
もしかしたら、この作例のBパーツ(下半身)に違和感を もたれるかもしれませんね。
実は、マスターアーカイブ版が発表されるまでは、ジム・スパルタンのBパーツは ノーマルジムと同型という設定が一般的だったのです。
というのも、湿地帯で行動する際に、高級なスラスターなどが無くても 機動性に差異がみられなかったこと、むしろ整備性の簡略化の点で有利だったことが 理由として挙げられています。
こういった設定の多くは、ネットに流れるソース不明の内容と、ホビージャパン誌2002年9月号に掲載された 小松原博之氏の作例記事で語られたものが大部分でした。
個人的には、大多数の機体が「強化」と称して ゴチャゴチャしてゆく傾向のなかで、スッキリした下半身、しかも「ノーマルジムのもの(で十分!)」という ある種のいさぎよさを持ったプロフィールに惚れ込んでしまいました。
この改造作例では、デザインラインとの整合性をかんがえて ジム改の下半身パーツを流用しましたが、ジャブロー工廠製の 前期型ジムの下半身を 使用されている 他のモデラ―の作例を拝見すると、「おお、同志よ!」と共感と尊敬をおぼえてしまいます。
胸部前面の追加装甲は、熱を帯びた排気が 上方に立ち昇らないようにステルス性を高める意図があるそうです。
プラ板加工だったんですが、あらためて見直すと 細かい部分のアラが目立ちますね。。。肉眼では気づかなかったんですが。
背部に装着されたナイフ。
この取り付け位置は、肩の可動に干渉しないように、すこしズラしました。
ミノフスキー粒子散布ポッド。
どうやって作ったかなぁ。。。たしか、ジム・カスタムのバックパックをベースに、プラ板の積層を削りだしたんだと思います。
このマシンガン、というか 最近は正式にミニガンと名付けられましたね。割とお気に入り。
このミニガン。
ジム・ライフルをベースに、ジャンクパーツで自作しました。
WAVE製のウェポン・ユニットシリーズのパーツを使った気がしていたんですが、同じ形状のものが見当たらないんで、わたしの記憶ちがいですね。
むかし、気まぐれでガシャポンでゲットしたスナイパーライフルの銃身かもしれません。
いつも思うんですが、このジム・ライフルの弾倉って、前腕部がこすれて塗装を剥がすので困ってました(笑)
このジム・スパルタンを製作中に、長年愛用していたデザインナイフが へし折れてしまったんです。
無理な力をかけたのと、経年劣化ですね。
いろいろ思い出もあって 捨てるのも忍びなかったので、武器として転生してもらいました。
ジャングルで使いやすいように、ショートバズにしてみました。
砲身を長くすると、重心がバズ先端に偏ってしまうからでもあります(デザインナイフの金属部分が重たい)。
ちょっとミニガン(わたしは機関砲と呼んでますが)を強調。
ちなみに、このジム・スパルタン製作時はラッカー系スプレーを使用していました。
この銃はガンメタルで塗装しています。
ガンダムマーカーのガンメタルも発売されましたが、どうもテカりすぎるので 使いこなすのに工夫が必要そうです。
コチラはお遊び。
ブルパップマシンガンの二丁拳銃。
左腕に装着してみました。反動で肘関節を痛めそうですね。
このジム・スパルタンは、製作記事を撮影していないので、上記の完成展示のみとなります。
後でHG版ジム・スパルタンと共演させてみますので、ぜひ そちらもごらんください♪