最高のMS-06R高機動型ザクを! その2
ベースとなるORIGIN版ザク。
手をつけるところと つける必要のないところをハッキリさせてから作業をすすめていきます。
ORIGIN版ザクは 下半身のボリュームに対し、上半身が やや小さめなんですね。
これは、
●デカい(デカすぎ)のバズーカを構えた時に 見栄えがよくなろう、
●シールドに いろいろ懸架させられるようにしたので、シルエットが横に伸びた
というバランスが関係しているのではないか、と思います。
安彦先生のデザインに 合わせた、という理由もあるでしょう。
頭部がつぶれた感じなのも、一層 小顔+上半身小さめ+ふとももミッチリに見せている要因だと思います。
<手をつけるところ>
頭部 → HGUCザクのモノを少し削って使用
左肩スパイクアーマー → 旧キットのモノを少し削って使用
ランドセル → 旧キットのモノをサイズ調整して使用
脚部 → 旧キットのモノをサイズ調整、かつ可動クリアランス確保の工作をして使用
前腕 → 上記の工作だけだと、腕だけ細くなってしまうので、ちょっと太らせる。
という計画です。
けっこう 行き当たりばったりです。
<前腕>
前腕部には、0.3ミリメートルプラ板を挟んで厚みをもたせます。
もう少し厚いプラ板でもよかったんですが、そうすると関節がハマらなくなるので。。。
<ランドセル>
旧キットのピンを切りとり、ORIGINザク側の穴にはまるように、あらたなダボを設けます。
ストックしてあるランナーから、ちょうどいいものを探し出して ランドセル内に接着します。
このとき、なるべくランドセルの中を軽くするために シンプルな接着法にしました。
「背中が重くって自立しなーい」
なんて、経験ありません?
<脚部>
脚部は06Rの命ですね。
まずはベースキットのフレームを組み、先に関節部分のディテールアップを行っておきます。
うーん、はまらんなあ。
このフレームのスネが出っ張ってるせいですね。。。
けっこう削りました。半分くらいの薄さになったかな?
装甲側の内部も削っておきます。ついでにディテールの彫り直しも。
パイプは、ジャンクパーツ消費計画のため、ファーストグレードの1/144ザクのものを使用。
脚部自体も、1ミリメートルプラ板で ちょっと厚くしています。
後述しますが、このパイプの付け根を切断して軸可動するように工作を追加しました。
そして、玩具的ギミックではありますが、ふくらはぎのバーニアには、スプリング機構を しこんでみました。
これは、キットのままだと足のかかとまでバーニアが届き、足首の可動に干渉してしまうからです。
なので、コッソリと裾の部分を短くしつつ、可動のときだけ ふくらはぎのバーニアが引っ込むようにしました。
さいきん、こういうスプリングギミックって あまり見なくなりましたけど 割と有効になるシーンが多いですよ。
90年代-2000年代の定番工作のひとつだったんですが。。。
たぶん、メカデザイン自体が立体化を強く意識するようになっていったので、「わざわざスプリングを仕込まないと スタイルと可動を両立できないような無理のあるメカ」が 減ったせいなんじゃないかな、などと考察しています。
<胸部>
胸部はストレートのままでもいいかと 思ったんですが、大型化したスパイクアーマーとの バランスがイマイチだったので、上面をボリュームアップしました。
これも1ミリメートルプラ板を接着させたあと、曲面をならすようにヤスリがけしています。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、そろそろ組み立てと塗装をして 完成を目指します。
スパイクアーマーの取り付け部分は 後ハメ加工して、肩部の塗装は先に済ませてあります。
この画像はまだ加工前ですが、スパイクアーマーは接着剤を塗布してハブラシで叩き、表面を荒らしておきました。
昔から頻用されている、鋳造表現の方法ですね。
塗装はグレーのアクリル塗料を全体に塗ったあと、黒い三連星のカラーリングをちょっと意識してみました。
すっかり同じだと芸がないので、パープルをベースにしています。
完成画像はコチラです。