Gジェネエターナル配信記念! 1/144ガンダムMk-Ⅳ(マーク4)をつくる【製作編1】
ガンダムMk-Ⅳ(マークⅣ)。
石垣純哉デザインらしい、特異なフォルムのGジェネオリジナルガンダムです。
今回は、1/144 HGシルヴァ・バレトのキットを使いながら、ガンダムMk-Ⅳを製作していきたいと思います。
ガンダムMk-Ⅳのデザインは、もともと1999年の GジェネレーションZERO用読者公募デザイン企画に 端を発するのですが、2020年に石垣氏が 当時のTwitterで語ったところによると、公募デザインは一切参考にせず、イチからデザインしたガンダムであることが 暴露されています。
とはいえ、ガンダムMk-ⅢとMk-Ⅴの中間に位置する機体、という位置づけである設定は 石垣氏も意識されたそうで、Mk-Ⅳのディテールは 両機体に通ずるモノとなっています。この点については、氏もだいぶ苦労されたのではないでしょうか。
Mk-Ⅲは 尖りとフラットな面が特徴的な藤田一己デザイン、かたやMk-Ⅴは ネオジオン系の膨らんだ餅のような 曲面主体の明貴美加デザイン。
この水と油のようなデザインを融和させるならば、あのミュニーンと左右に伸びたダサい側頭部を あえて取りつけて、ほかの箇所に 目がいかないようにするしかありません。
<絶妙のダサさ>というあたり、石垣氏のデザインの妙というものでしょう。
さて、シルヴァ・バレトからガンダムMk-Ⅳを製作するにあたり、そのサイズ差が問題となります。
ジャンクパーツとなっていた、HGUC 1/144ガンダム試作1号機ゼフィランサスの胸部・腰部パーツを芯にすることにしたのですが、シルヴァ・バレトは一回り大きいモビルスーツ。
なので、腰アーマーなどを削ってサイズが合うように調整しました。
フンドシパーツはプラ板から造形。
肩から先は、すべてフルスクラッチします。
プラ板を箱組みして余剰ポリキャップを仕込んだあと、樹脂粘土、石粉粘土で表面を造形します。
肘アーマーは、ネオジム磁石を封入したレジンパーツとしました。いちど石粉粘土で肘アーマーを整形したあと、レジン複製しています。
設定画にみられる、前腕部の微妙なアールを立体化するのは 思っていたより難儀しました。
立体化に際して 線をキッチリと描き出すカトキデザインのイミを痛感します。
胸部はインテークと正中部の張り出しを整形するため、ヤスリがけで面を整えておきます。
バックパックも石粉粘土とレジンでスクラッチ。
左側のインコム発射アームには、ネオジム磁石を封入して脱着可能にしておきます。ちなみに、このインコムはシルヴァ・バレトのインコムでしたが、サイズが大きすぎました。
このため、もう少し小さめの丸い型を使って作り直しています。
このへんで、いったん立ち止まって全体像を見直します。
足が太すぎですが、実は設定画通り。それよりもバランス調整とフェイス修正、表面処理に難儀しそうです。
なお、足はジャンクパーツとなっていた、陸戦型ジム(ジムスナイパー)のものです。
つづく。