HGヒュッケバインで工作法を解説~モールドとコクピット開閉ギミック~
さて、前回はスジボリの解説記事を掲載しました。
今回も、引き続きHGヒュッケバインを使いながら工作について解説していきます。
簡単なディテールアップ方法として、丸ディテールがあります。
ピンバイス、もっと別の言い方をすれば、小さなミニドリルを使って、穴をあけていくのです。
このピンバイス、模型を改造するうえでヒジョーに使用頻度が多いツールです。必須といっても過言ではないでしょう(素組み派には不要)。
先端に様々な径のドリルを装着できるのですが、0.1mm径になると髪の毛並に極細のドリルになりますので、ちょっとでも無理な力をかけるとすぐ折れます。
使用キットにもよりますが、1/144のガンプラなら、0.5mm径以上があれば十分でしょう。
それに、100均の手芸用品コーナーにある、1.0mm径、または1.5mm径のピンバイスも用意しましょう。
ピンバイスに0.5mm径のドリルを装着して、ディテールアップしたい箇所に穴をあけます。
まっすぐ、垂直に。
しつこいですが、変な力をいれると、折れます。
その後、1.0mm径の100均製ピンバイスで穴を拡張しますが、広げるのは穴のフチだけに留めます。
ピンバイスを押し付けるのではなく、何の力もこめずにそっと先端を穴に当てて、1-2回まわすだけ、です。
すると、「C面アリの〇モールド」ができあがります。
穴をあけるだけで済むので、もっとも初心者向けのディテールアップ法といえるかもしれません。
このあと、この窪みに金属製のディテールアップパーツを接着するのも効果的です。
このジムスナイパーⅡには、フロントアーマーの隅にアポジモーターを増設しているのがわかるでしょうか。このくらいのディテールアップを図るならば、2mm径くらいのドリルで窪みを作る必要がありますが、方法は先ほどと変わりません。
非常に簡便ですが、「どの部位にディテールを設けるのか」が重要です。
センスを問われる部分であり、むやみやたらに穴をあけると、装甲としての意味をなさなくなります。
さきほどのジムスナⅡの例のように、わたしは丸型のディテールを施す際には、「パーツのスミッコ」などのさりげない部分につけるようにしています。丸型ディテールは、装甲パーツをフレームに固着させたときの鋲止めのようなもの、あるいは姿勢制御のアポジモーター噴出孔という認識だからですね。
ただ、わたしのガンプラ装飾観には、かつてホビージャパン誌で一世を風靡した大角基夫氏の「大角ディティール」が根付いています。
(どんなディティールなのか知りたい方は、「パーフェクトズゴックキャノン」や「陸戦型ジム マッドドッグス」などを画像検索してみてください。というか、ぜひ見てください。MJ事件後、ガンプラカタログと揶揄されていたHJ誌において、初期マスターグレードの改造作例は製作者の個性があふれる良記事でした)
なので、ウグのようにプラ板で追加装甲を貼り付けたあと、上からピンバイスで穴をあけることもあります。
もちろん、ブチ穴を意識することも多いですが、それは機体次第でしょうか。
忘れないうちに書いておきますが、スジボリや穴あけをしたあとは、必ずやすりがけをしましょう。
ごく小さくめくれたりささくれ立った箇所を整形する必要があるからです。
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さて、つぎにコクピット開閉ギミックについてです。
アニメ劇中では、コクピット周辺で多くのドラマが発生しますよね。
ユニコーンの起動時しかり、ウイングゼロのTV版最後の出撃しかり、バルバトスでの男女のアレしかり。そもそもモビルスーツ戦ではコクピット内が演出の舞台ですから、プラモでも再現したいところです。
どうしても1/144サイズでは限界があるので、せめてハッチ開閉だけでも追加してみたい……、そう思うのは、ガンダム好きのモデラ―なら誰もが考えるでしょう(ちなみにわたしは古い人間なので、あまりビルダーという言葉を使いません。だってアニメモデルもスケールモデルも、等しく模型です。戦車や艦船モデルを作る模型愛好家まで、ビルダーなんて呼ばないでしょう? 少なくとも日本では)。
さて、使うのは0.5mm径のピンバイスと、同サイズ以下のしんちゅう線です。
開閉ギミックというと大げさですが、なんのことはなく、ハッチ開閉の蝶番の起点を探し、横一直線にピンバイスで穴をあける作業です。
たとえば、このM1アストレイや、
このガンダムMk-Ⅳでも、一本のしんちゅう線を差しこむ方法でした。ほかに、ギャン・クリーガーのハッチも同じ方法で開閉可能にしました。
穴をあけるといっても、0.5mm径なので、慎重にいけばギリギリの部分を攻めることができます。
こちらはサーバインのハッチです。
プラ板を貼って、しんちゅう線を通すための部分を継ぎ足しています。
こういうとき、穴をあけるのは接着剤がしっかり乾いてからにしましょう。焦って穴あけ作業を始めてしまうと、貼ったプラ板が剥がれてしまいますので。
なお、しんちゅう線には、木工用ボンドをごく薄く塗って乾かしておきます。そうすると、開閉ヒンジがカパカパと勝手に開いたりしなくなります。さらに、ハッチと本体側に磁石をつけておくとより効果的です。
今回のヒュッケバインでは、ハッチ側にネオジム磁石、そして本体側に黒いマグネットテープを貼りつけました。
武者頑駄無をレストアした武者頑駄無 蒼天具足の作例ときに、頑駄無の眼球に使用したマグネットテープですね。
この磁石固定のおかげで、ハッチを閉じた時はピシッと閉まってくれて、ポージングを変えた時にハッチが開いたりしなくなります。
ほかのコクピット開閉ギミックとして、
フルカラーモデルの旧キットグフのときは、機体設定に準ずる形でハッチ装甲が上部にスライド展開するように、上の図のようなギミックを設けました。このギミックをしこむことができた理由は、内部がモナカ状の空洞である旧キットだったからこそ、だと思います。
ネオガンダムのハッチはスライド式。
しんちゅう線を2本差しこんだだけで、穴をあけるポイントさえ間違わなければもっともシンプルだと思います。
ただ、必ずしもしんちゅう線のような軸を通さなければいけないわけではなく、
こちらの陸戦型ジムのコクピット開閉ギミックは、実は旧キットの仕様のままで無改造なんです。
もともとプラを指しこむ隙間があり、コクピットハッチのパーツを差しこむだけで、ハッチが展開します。このプラだけでコクピットが開閉する仕組みは、初代HGのガンダムMk-Ⅱでも採用されていましたね。
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あまり冗長にならないように、今回の工作解説記事はここまでとしたいと思います。
スジボリ、丸ディティール、コクピット開閉(のためのしんちゅう線挿入)の工作について、ざっくりとご紹介しました。














