HGヒュッケバインを使って工作法を解説~カンタンなスジボリについて~
つい先日のこと。
驚いたことに、わたし如きに
「改造方法をアップしてほしい」
という相談がまいりました。
わたしからは、
「まずはちゃんと上手いモデラ―さんのサイトを見たり、模型誌を見た方がいい」
とお答えしました。
使用マテリアルの大半が100均で、そもそも表面処理をはじめとした技術面も未熟なので、わたしが人様に教えられるような腕なんてありません。
ところが、
「そんなことを言わずに。やそろくさんレベルなら、自分にもできそうなので」
と悪気のないパンチが届きました。それはそれで複雑な気持ちになりましたが、わたしも肩に力を入れずに済むのでほっとしました。
というわけで、今回は「HGヒュッケバイン」を使って、ディテールアップを中心にした工作をカンタンに解説させてください。
本ページで紹介した製品には、PRを兼ねた製品取り扱いページをリンクさせています。
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先に、完成写真をあげておきます。随所にスジボリを追加したり、可動箇所を増やしたりしています。
2025年12月20日に発売された、HGヒュッケバイン。
セガサターンの『第四次スーパーロボット大戦』、またはプレステの『スーパーロボット大戦F』に登場した主人公機です。メカデザは、見ての通りとしかいえませんが、カトキハジメ氏といわれています。
わたしにとって「スパロボF」はスパロボ初体験ソフトなので大変に思い出深いうえ、今回のHGキット化が、かの有名な『ヒュッケバイン問題』のペレストロイカを象徴しているようにも見えたため、思わず飛びついてしまいました。
(余談ですが、かつて2000年にヒュッケバインはバンプレスト製プライズ景品として初立体化しています。わたしも持っていましたが、積みプラとなった挙句、引っ越しにつぐ引っ越しで、手放してしまいました)
まずスジボリですが、もっとも簡単、かつラクなのがディバイダ―を使う方法です。
算数で使ったコンパスという教材を覚えていますか? アレの両端が針になったものです。
わたしの場合、100均のネオジム磁石を一個挟みながら、パーツの外縁をなぞってスジボリを追加しています。
磁石を挟むことでディバイダーがぐらつかず、一定距離を保ったまま彫り進めることができます。ガイドにした外縁と同じ線を刻むことで、パーツのディテールが面白いように増えていきます。
挟む磁石を増やせば、パーツ外縁からもっと離れた箇所にスジボリを刻むこともできます。
どのモデラーさんの意見も同じようですが、スジボリするときの鉄則は、
「まずは優しく、撫でるように彫り始める」
いきなりガリガリと力を込めてはだめです。
スッスッと何度も同じ軌道で、かつ撫でるように針を当てていくのです。
少し慣れてきたら、王道のガイドテープ法にチャレンジしましょう(勝手に命名)。
ガイドテープに沿ってスジボリをしていく方法で、コレをマスターすればどんな面にもディテールラインを追加できるようになります。
セロハンテープやマスキングテープを2-3枚重ねでガイドテープとするモデラ―さんも多いですが、わたしの場合は力加減がヘタなせいか、ガイドにしていたテープが破れたりしてうまくいきませんでした。
なので、わたしは厚みのあるスジボリ用ガイドテープを使っています。
100均ダイソーにも類似商品が売っているので、実際に色々試してみるといいかもしれません。
上の写真では下書きなしでテープを貼ってしまっていますが、なるべくシャーペンでスジボリの下書きをした方がいいと思います。
いきなりツルッとしたプラ表面にシャーペンを当てても線なんて描けませんから、最初は800-1000番で表面を軽くやすっておきましょう。
表面をやする理由について、もう少し詳しくお話します。
最近の日本製品ではかなり減りましたが、キット表面にはプラの「ヒケ」と呼ばれる微妙な凹みがあります。その「ヒケ」を放置すると、塗装のときに妙な「塗料溜まり」が発生したり、意図しない陰影ができてしまいます。
塗膜や仕上げのトップコートを定着させるうえでも、プラ表面があまりツルツルしているのは好ましくありません。
また、最近の日本製プラモでは問題視されませんが、工場で金型からランナーを剥がすのに使われる離型剤も、やすりをかけることで除去することができます。離型剤が残っていると、やはり塗料のノリがうまくいかずムラの原因になります。そのため、昔はランナーを開封したら、まず中性洗剤で洗ったりしていましたね。
デカール貼りとスミ入れは表面がツルッとしていた方がいいので、全体をやすったあとにツヤあり塗装をして、最後の仕上げにツヤ消し、という手順になります(でも、最近は一番最初にスミ入れをして組み立てたらどうなるかな、ということも考えています)。
さて、つぎにどんな針でスジボリをしていけばよいでしょうか。
一番メジャーなのは、タガネとケガキ針だと思います。
何気なく「タガネ」とAmazonで検索すると、
こんな感じで表示されます。
わたしは100均のシャーペンにマチ針を仕込んだ自作のケガキ針、そして同じく100均のデザインナイフ(が、使っているうちにナマクラ化したもの。先端の背側を使って、太いラインを刻む)を使っているのですが、You tubeなどを見ると、やはりきちんとした工具で引かれた線はキレイに仕上がるようです。
これは、以前シーラプターを作ったときの写真です。
このようにプラ板にディテールラインを彫るときは、金属製の定規を当ててもいいと思います(プラ製定規だと、抑えが弱いうえ、針がずれたときに目盛りまで削られたりするので、金属製定規がいいです)。
丸ディテールやヒンジの追加について触れようと思っていましたが、思ったより字数がかかったので、次回にしたいと思います。







