HGUCジムⅡ改造:ジムⅢ開発につながる火力試験装備型を作ってみた。
RGM-79R/RMS179 ジムⅡ
ジムⅡは一年戦争終結後の地球連邦軍再建計画で建造された量産型モビルスーツである。前大戦で大量生産されたRGM-79ジムに近代化改修を施すことで、大幅なコストダウンに成功している。主な改修点は、新型ジェネレーターへの交換、スラスターとセンサー類の増設、標準武装をスプレーガンからビームライフルに変更したことであるが、リニアシートの導入が挙げられる場合もある。改修機をRGM-79R、新規生産機をRMS-179と呼称し、スペックと外見上の見分けは難しいとされるが、パーツのマッチングや運用データの差異などから、RMS-179の方が信頼性が高かったという。
使用したマテリアル HGUC ジムⅡ
ジャンクパーツ:旧キット 1/144ジェガンの頭部センサー、1/144 武器セット、1/144 武器セット(Z)
いまだSEED FREEDOM熱が冷めず、現在は再販されたM1アストレイを製作中です。が、記事をアップするまでに まだ時間がかかりそうなので、むかし作ったジムⅡをアップします。
このジムⅡは、ネオジム磁石を初めて使った作例になります。
「積みプラを消化せねば」
という一念で作りだしたジムⅡですが、キットを組みだすと夢中になってしまうのがマニアの性分なのでしょうね。
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まずはジム撃ちから。
ビランビーやビルバインの時にもボヤきましたが、スマホの撮影がうまくいきません。。
そこで、対処法を調べてみた結果、撮影後の「補正」を試すことにしました。
ちょっとザラついた感じの写真になった気がします。解像度の問題でしょうか? てゆうか、光量が圧倒的に少ないのかも。
とはいえ、最近は粘土で表面をゴワつかせた作例が 多かったので、きちんとプラ表面で仕上げた作例は 安定感がありますね。自分で言うなって 聞こえてきそうですけど。
年代的には、クレイバズーカを持たせても悪くはないかな、と。
肩に担がせたかったんですが、手首に角度を持たせる改造が必要だったので、脇に挟みこませて持たせています。
ジム改ですら バズーカを装備していたくらいですから、改修機であるジムⅡでも、大型火器は扱えると思います。
このジムⅡ、地味な見た目ですが 可動範囲は申し分ないです。
パーツ数も多すぎず、ポロリもありません。
ただ、武器がサーベルとライフルのみで価格が1540円ってのは ちょっと高い気がします。
個人的には、「1/144は1000円未満にするべき」と思っています。
(が、高額化の傾向が顕著ななか、まずまずの値段なのかもしれません。)
もし、このHGUC ジムⅡの価格が900円とかなら、ファンからも絶賛されたことでしょう。
なお、ネットでは、
「肘のマルイチパーツの位置が変」
という指摘が多いようです。
たしかに、肘関節の位置とマルイチパーツがズレていますが、実際のところ、「言われないと気がつかない人が大半」ではないでしょうか。
良い言い方をするならば、キット側が「あえて改造の隙を見せている」というかなんというか。
この肘関節問題は、ジムⅡを手抜き無しで キッチリ仕上げたい人にとっての重要ポイントであって、あまり気にしないヌルモデラ―なら スルーしてもいいかもしれません。
このアングルではわかりにくいですが、ハイパーバズーカも用意しました。
ジム改やガンダムMkⅡのアレです。
ちなみに、お気づきの方もおられるでしょうが、このジムⅡの部隊章、カメレオンのエンブレムです。
そう、フランシス・バックマイヤー中尉機です。
これは、旧キットの1/144スナイパーカスタムの余りデカールを流用したのですが、思いがけないドラマ性を刻むことに つながりました。
というのも、ドンっ。
恒例のトップバリュー、オマケですね。
旧キットの1/144武器セットを改造して、肩ミサイルポッドとネオジム磁石で装着できるようにしました。
それだけではなく、
ジャンクパーツと化していた、旧キットの1/144ジェガンの頭部センサーパーツも ネオジム磁石で装着させられるように仕込んだのです。
その二本アンテナのシルエットは、あたかもジムⅢのよう。
ジムⅢ開発のために行われた、ミサイルポッド運用の火力評価試験機という設定はどうでしょう。
で、もうこういうハナシの定番コースですが、試験中に戦闘に巻き込まれるんですねえ。
で、敵機の奇襲で純正シールドなんかも壊されてしまうわけです。
エゥーゴやカラバも、決して資金が潤沢なわけではありませんから、リサイクルできるものは なんでも流用していきます。
そこで、敵軍のハイザックのシールドだって流用しちゃいます。
このシールドは、わたしが小学生の頃に作ったハイザック(もちろん旧キット)の残骸を使いました。
ここで、わざとティターンズのデカールを先に貼りました。
そして、そのティターンズのデカールを デザインナイフでガリガリとうすーく削り、かつ部隊章に上書きするように連邦軍の十字章がペイントされている、という風に塗装しました。
これは、ハイザックがティターンズで運用されていることが多かったために、現地の反地球連邦組織兵が このようにリペイントしたことを表現してみたのですが、このエピソードは さきほどのバックマイヤー中尉のハナシとも関係があります。
MSVに登場するフランシス・バックマイヤー中尉は、ジム・スナイパーカスタムを駆るエースパイロットとして有名ですが、一年戦争中の活躍しか語られていません。
ですが、彼が戦後にどのような変遷をたどったか、ある程度の推測は可能です。
設定上、バックマイヤー中尉はやや傲岸不遜な性格で、他人を見下す傾向があったそうです。これは、Zガンダムの作劇で登場するティターンズ士官たちに繋がる部分があります。
もちろん、これだけを根拠にするわけではありません。
もはや再販は十年単位と思われますが、1/144ジム・スナイパーカスタムの旧キットは、二種類あることをご存知でしょうか?
ひとつは、誰もが知るMSV版です。
で、もう一つがZガンダム版です。画像検索すれば すぐに出てくるでしょうが、ZガンダムのTVシリーズでリリースされた1/144ジム・スナイパーカスタムというキットも存在するのです。
で、Zガンダム版のジム・スナイパーカスタムには、バックマイヤー中尉機のエンブレムである、カメレオンと92番のナンバーに 同梱されるカタチで、ティターンズのエンブレムも含まれているのです。
これだけでは「カメレオン92」がティターンズ機と断定するには至りませんが、バックマイヤー中尉がティターンズに近い士官だった可能性は示唆される、とは言えそうです。
そもそも、腕の立つ連中を集めたのがティターンズですしね。ギレンの野望のときは、頻用パイロットたちをジャミトフにだいぶ持っていかれたものです。
というわけで、「かつてのティターンズエンブレムをかき消した、カメレオンのジム」という ちょっと意味深な設定も含めることができたのではないでしょうか。
こういう設定遊びが改造の醍醐味ですね。
今回は、ここまでです。