HGUC ジム・スナイパーⅡをディティールアップ! チョバム装甲もオマケに。<製作編>
ジム・スナイパーⅡ。
OVA『ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場した 高性能型ジムですね。
出淵裕デザインが凝縮された ヒロイックな姿に見惚れて以来、わたしの一番好きなジムです。
以前、ジム・スパルタンの記事のときにも 書きましたが、このジム・スナイパーⅡは、なかなかキット化に恵まれない機体でした。
2000年にドリームキャストで発売された『コロニーの落ちた地で』で 主役機に抜擢されたときには、「いよいよキット化か!」と期待したんですが。
(近年、「マニアックな機体のキット化は バーザムショック以降なんだよ」と言われていますが、必ずしもそうではありません。HGUCのラインナップを初期からリアルタイムで経験してきた身からすると、HGUC三作目でザクⅢ改がリリースされ、その後まもなく ゼクアインが発売された時点で、HGUCシリーズは マニアックな機体にも光を当ててくれるんだな、という期待がありました。)
バーザム・ショックといえば、バンダイ内でキット化を企画する際、担当者は上層部に「劇中でどんな活躍をしたのか」をプレゼンテーションするのに苦心したのだとか。主要キャラは誰も乗っていないため、バーザムがゼータと切り結んでいる(数少ない)シーンを挙げて なんとかキット化にこぎつけた、なんて逸話もあります。
たぶん、ジム・スナイパーⅡも似たような立場だったのでしょう。
なんといっても、スカーレット隊の 清々しいまでのやられっぷりしか 映像化されていませんでしたからね。
アニメ本編以外の活躍や ファンからの人気を推しはかるのに、それなりの年数がかかったのでしょう。
でも、それなら量産型ガンキャノンだって同じ立場のハズですが。。。ナゾです。
ともあれ、製作記事です。
コクピットハッチは、しんちゅう線を入れて 開閉式にします。
たまに「しんちゅう線を差しこむだけでは 簡単にハッチがパカパカ開くんじゃないか?」と聞かれることがあるのですが、しんちゅう線にはボンドを薄く塗って乾かしています。
乾いたボンドが、支柱のちょうどいい抵抗になってくれます。
ジム・スナイパーⅡのコクピットハッチは、そのデザインから推察するに RX-78と同じスライド式を意図している気がするのですが、今回は(今回も?)お手軽改造でいきたいと思います。
足首パーツは、他のウェブ記事を参考にしながら捻り可動ができるようにしました。
ジム・スナイパーⅡの定番工作になっているようですね。
本記事のタイトルにもあるとおり、チョバム・アーマーの脱着をできるように したいと思っているので、随所にネオジム磁石を しこんでおきます。
写真のように、パーツの外と内側でネオジム磁石を使えば 接着剤の密着度も上がります。
チラッと見える装甲裏は、樹脂粘土で埋めておきます。パテ代わりですね。
さて、今回はAmazonで購入した このパーツを試します。
ハンドメイドパーツのつぶし玉、平たく言えばビーズですね。
2.5mmと2.0mmサイズがセットになった商品で、約580個入りで580円でした。ほかの通販サイトで検索すると、類似商品が いろいろヒットするようです。
今までは「ゴールドやシルバーを塗ればいいじゃん」と思って このテのディティールアップパーツは避けてきたのですが、やはり上手いモデラーの作例を眺めていると 随所でアクセントに使っているんですよね。
金属ならではの質感の違いは、塗装では表現しきれないのかもしれません。
それに このくらい安価ならば試すだけ試してみようかな、と思った次第です。
というわけで、ピンバイスでクレーター状に彫ったあと、先に内部を黒く塗装してから つぶし玉を瞬間接着剤で固定してみました(先に黒く塗るのは、スミ入れ代わりです)。
さらに、新兵器を投入。ダイソーで発売されているケガキ針を試してみようと思います。
(実はこのサイトにアップしている作例は 製作順とは限らないので、今まで掲載してきた1/144ネオガンダムなどの製作時にも使用していたんですが)
今までは、100均のシャーペンに マチ針をくっつけて自作した針ペンで ケガいてきたのですが、ブレがひどくて ちゃんとしたケガキ針を購入しようか迷っていました。
こちらのダイソーのケガキ針の使用感ですが、針の根元が少し動きます。
なので、今まで模型屋で購入した専門用具を使ってきた方にとっては、正直なところ微妙と感じられるかもしれません。
とりあえず、わたしにとっては 今までの自作ケガキ針よりも ずっとマシなので、しばらく このケガキ針に順応していきたいと思います(You tubeでは、針のがたつきを改善させる改造方法もアップされているようですね。わたしも試してみようかな)。
今回は、ジョニーライデン専用ゲルググの時と同じく 自分のスジボリスキルを上げる目的もあって、あちこちを彫ってみました。
ちょっとわかりにくいですが、胸部装甲に段落ちモールドを追加して、情報量を増やしてみました。組み上げたときに どのくらいの効果が得られるか楽しみです。
さいごに、チョバム・アーマーも追加しておきます。
ジャンクパーツ化していた、旧1/144 RX-78NT1 アレックスのチョバム・アーマー(残骸)を型取りしながら、ジムスナⅡに合うようにスクラッチします。
完成記事をお待ちください。