【習作シリーズ】量産型ガンキャノンをほぼ素組みのまま、手軽にデコレーション。
RX-77D 量産型ガンキャノン
量産型ガンキャノンはRX-77ガンキャノンの量産機として設計・開発された機体である。その開発ナンバーから、正確には量産試作機と呼ぶべきとの異説も存在するが、終戦間近の混沌とした開発競争の波に埋もれて、詳細は判然としない。ただ、戦後に同系列機の開発系譜はジム・キャノンに統一され、量産型ガンキャノンの技術的ノウハウはRGC-83ジム・キャノンⅡに受け継がれた。
使用したマテリアル 1/144 HGUC 量産型ガンキャノン
1/60 旧キット ヘルダイバー
食玩 U.C. ARMS GALLERY(のガンキャノン用ビームライフル)
食玩 バンダイ フュージョンワークス ジム改(のシールド)
1/144 HG ストライクルージュ+I.W.S.P.
この量産型ガンキャノン。
いつか作りたいと思っていて、2016年の冬に ふと購入して製作したものです。
以前、量産型エクシアのときに わたしが提唱した「メカデザイナーが同じなら、違和感が減る説」を リトライしようと、ジャンクパーツの1/60ヘルダイバーを使って 追加装備も作ってみました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
こちらが正面。ごらんのとおり、ほぼ素組みです。
いじり屋の わたしにしては珍しいかも。でも、当時は色々大変な時期で、魔改造する気力も時間も体力もなかったんです。
アレ? と思う方はスルドイです。
持っている武器が、キットのブルパップマシンガンじゃないんですね。
2005年に販売されていた食玩の、U.C. ARMS GALLERYを まんま流用しました。
このU.C. ARMS GALLERYシリーズは、めちゃくちゃハイディティールの武器が ラインナップされていました。
1/144サイズしか作らない わたしにとっては 宝物といってもいいでしょう。
再販すれば絶対に売れると思うのですが。。。
こちらは背面。
当時の心理状況が、よほど やけっぱちだったことがよくわかります。
足首のあたりを ごらんください。見るに堪えない処理ですねえ。。。
本来、こんな出来のシロモノは 人様にお見せするようなものでもないんですが、反面教師としてごらんいただければ、と。
まあ、個人ウェブサイトのいいところ(いいかげんなところ)でしょう(こんな作例、模型誌の方には載せられません)。
さて、このキットはほぼ素組みといいましたが、ゴーグルだけ手を加えています。
連邦系の機体は、ゴーグルが命ですからね。
これは、「なにかに付属していた特殊フィルム」をハサミで切って、Uの字にしてバイザーとマスク部で挟み込んだんです。
で、肝心の「なにか」って何だというと、忘れました。。。
「なにかに使える」と思って、年単位でジャンクパーツに 眠らせていたフィルムだったと思うのですが。
うーむ。思い出せません。
なにかのアミューズ専用景品についていた、電池の絶縁体フィルムだったかなあ。
よくありますよね、シュッと引き抜くとスイッチがつくようになるやつ。
コチラは射撃ポーズ。ミニシールドは、やはりジャンクパーツ化していた食玩のシールドから流用です。
量産型ガンキャノンって、カタログスペック上はガンキャノンを上回る性能ですから、装甲強度だって相当なモンでしょう。
シールドもいらないんじゃないかと思ったんですが、ジム・キャノンと合わせたくてミニシールドにしました。
で、コチラが今回の目玉となる、追加武装です。
みんな大好きなジャイアント・ガトリング。
機動警察パトレイバーの自衛隊専用レイバー、ヘルダイバーのパーツを組み合わせました。
見ればわかると思いますが、一応解説すると、脚のフレームに、腰のパーツをムリヤリくっつけました。
ガトリングの砲身は、ストライクルージュI.W.S.P.のモノです。贅沢ですね。
イメージは、ヘビーガンダムのアレです。フレームランチャー。
あまりゴテゴテさせて、明らかにバランスが悪くなっている作例を見かけることがあります。
(批判というより、単なる好みのハナシなんですが、)追加武装を考えるときって、つい自分の作例を ひいき目に見てしまい、強すぎそうな感じに し過ぎませんか?
「そっと付け足す」
くらいが ちょうどいいのではないかと思うんです。
元ネタがあって話すわけではありませんが、たとえば「ゼータプラスのビーム・スマートガンをジムが構えている」とか、「自分の等身よりデカい巨剣を構えるRX-78」があったとしたら、違和感がないですかね?
あまり武器を強くしすぎると、スパロボFの百式のごとく、「メガ・バズーカ・ランチャーが本体」みたいな扱いになりかねません。
と、「ゴテゴテはやだなー」と言っておきながら、こんな遊びも やってみました。
ストライクのI.W.S.P.に付いていた、両肩のキャノン砲を、まんま流用。
ガンタンク先輩の面影がなくもないかな。
戦後になって、荒野でビーム砲装備の試験に駆り出されるシーン、とでもしておきましょう。
(で、ジオン残党に襲われるってのが王道パターンです)
案外いいかも。
「メカデザイナーを統一したら、違和感が減るんじゃないか」
というのが今回のテーマでしたが、もうカンケーない感じになりましたね。
このI.W.S.P.は、たしか大河原御大のデザインだった気がします。
(言わずもがな、量産型ガンキャノンとヘルダイバーは、出淵裕先生のデザインです。)
と、色々もてあそびましたが、このHGUC量産型ガンキャノンは、砲身のギミックが秀逸ですので これを活かさないテはありません。
砲身も武器もキットのモノが一番かも。
そういえば、量産型ガンキャノンのバリエーションといったら、色違いばかりで 機体そのものを改変した機体は全然ありませんよね。
それは、地味な機体ながらも「このままで既に手を加えようがないくらい まとまって完成しているデザイン」だからなのかもしれません。