HGビランビーの改造・改修 ー今までありそうで無かった装甲表現を目指してー【その2】
さて、前回はオーラコンバーターの表面を 荒らしたところで終わりましたので、その続きからいきます。
コンバーターのフィンを デザインナイフで 薄く削っておきます。
モビルスーツとちがって、切り口を不揃いにした方が オーラバトラーには似合うような気がします。
その後は、ダーナ・オシーのときと同じく、樹脂粘土でコンバーターの内側を覆います。
粘土に少しの赤塗料を混ぜて こねれば、生々しいピンクになります。
樹脂粘土を しっかり密着させるコツは、プラモの表面をしっかり荒らすことと、たっぷりの水を使うことでしょうか。粘土を塗る、という表現のほうが しっくりくるかもしれません。
樹脂粘土を塗布したあとは ヒダを形成していきます。
この作業も決して難しくはありません。
細い棒を押し当てるだけです。
ツマヨウジでもいいのですが、わたしは100均で買った、丸型スポットを押しつけるアイテムを使いました(手芸コーナーで売っていたものです。名称を忘れました)。
チマチマやっているうちに、ヒダヒダが完成です。
うん、キモイですねえ。
このヒダには、塗装の段階でグラデーションを付加することにします。
さて、今回の作例のテーマでもある、装甲表現について とりかかりたいと思います。
腰パーツは、サーバインと同じく鋳造表現でいきます。
接着剤を塗ったあと、ハブラシでトントンと叩いていきます。
腰パーツのみならず、胸部パーツも同様に処理していきました。
お手軽に済ませたい方は、全身にこの鋳造表現をほどこすだけでも グッと見栄えが変わると思います。
でも、今回は「ビランビーならではの表現」を目指して、いくつか実験したいところです。
そこで考えたのが「ビランビーらしさって、なんだろう?」という点です。
ビランビーは、ダンバインの上位機種という立ち位置のオーラバトラーですが、特筆すべき特徴は 初めてオーラ増幅器を備えた点にありましょう。
コモン人でも操れる普遍性があってこそ、その後のレプラカーンなどの強力なオーラバトラーの発展につながっていったハズです。
ということは、ビランビー自体にも どこかショット・ウェポンとゼット・ライトによる実験的な要素が あったにちがいありません。
わたしが ビランビーの開発背景を想像しつつ、同時に想起したのは、「半魚人っぽさ」でした。
魚のヒレがついていたり、装甲色が真っ青だったり、ビランビーの意匠には 水属性がついてまわっているように見えるのです。
そこで思いついたのが、スケイル・アーマーです。
つまり、鱗ですね、うろこ。
いささか短絡的かもしれませんが、
「アの国の開発者たちが 強獣以外の素材にも着目した結果、海に住まう堅牢なヨロイクジラの外殻を加工・利用することになった」
というオラ設定を考察。むろん、ヨロイクジラなどは適当に考えた名前です。たぶん、劇場版SEEDの影響で「なんとかクジラ」という響きに引っ張られたのでしょう。
どうなるかは わかりませんが、ペンで下書きをしたあと、ウロコのカタチに けがき針を当てていきます(100均のシャーペンに、まち針をしこんだ手製のモノ)。
なお、プラ表面をサンドペーパーでやすっておかないと、ペンでの下書きはできません。
モールディング作業が済んだあとは、左腕にのみ 100均のネオジム磁石を しこんでおきます。
スキマには、前腕部パーツと同じランナーのけずりカスを詰めて、合わせ目消しを行います。
しかし、ウロコ表現とっても、モールディングだけでうまくいくのでしょうか。
ウロコを表現したいのであって、ウロコ状の線を彫っただけでは、ウロコ模様を描いたに過ぎないのでは。
たぶん、なにか工夫をしないと、ヤクザの紋々と大差がなくなってしまいます。
次回につづく。
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