ガンプラ45周年ジオラマ-ホネの髄まで-1/144フルカラーモデルのグフ使用【製作1】
2024年はガンプラ45周年のアニバーサリーイヤーでした。
これを記念して、全国でガンプラエキシビションなる企画が催されましたね。
わたしも参加予定でしたが、家族の都合で泣く泣くキャンセル。。。
今回から数回にわたり、参加予定だったジオラマを 製作過程からアップすることで 供養してやりたいと思います。
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まず、エキシビションの企画を知った初夏の時点で、「せっかくの記念なので、手持ちの特別なキットを使いたい」と思いました。
それも、長い年月を実感させてくれるものを。
当初は、ガンプラ30周年記念時におこなわれた カップヌードル付属のミニガンプラを使ってみようと思っていたのですが、いかんせん小さすぎます。
それに、会場は地元にある田舎のショッピングモール。構成やモデルは 観客目線で考えるべきしょう。
そこで、一週間ほど悩んだ結果、コイツを登用することにしました。
「は? ただの1/144旧キットのグフじゃん」
と思うなかれ。
実はこのグフ、とんでもない激レアキットなのです。
時は1988年。バンダイは、色分けキットの製造・販売を目指して試行錯誤をしていました。
その渦中で販売されたのが、ランナー状態で すでに塗装をされた<フルカラーモデル>でした。
わたしが所有している このグフは、当時のフルカラーモデルの生き残りです。
ごらんのとおり、30年以上の月日の経過を 感じさせますね。
接着剤が劣化して剥離した跡が目立ちます。
パイプなど、紛失したパーツもありますが、仮組みするとこんな感じ。
金型自体は 旧来の1/144グフのものですから、しばしば旧キットに対して指摘されるように、
「上半身マッチョの逆三角形の体型」
をしています。
こうしたスタイルになったのは 当時の流行もあるでしょうし、可動範囲の確保を優先した 妥協の結果とも思われます。このあたりの考察は 後述するとして、ここでは その後の<フルカラーモデル>について 少々触れておきます。
塗り分けされたガンプラは、手軽に劇中を再現したい チビッ子には好評でしたが、さきほどの写真を見て おわかりのとおり、合わせ目を消せないのです。
結局塗りなおすことを考えると コスパが合わず、1989年のガンプラ10周年記念モデルで再販された後は、<フルカラーモデル>は 幻のガンプラとして激レア化してしまいました。
そんな<フルカラーモデル>は ガンプラの隠れた歴史を思い出させるキットとして 今回の(といっても、もう終わりましたが)ガンプラエキシビションに ふさわしいのではないでしょうか。
その2につづく。