飞腭と書いてフェイオー。なぜか立体化に恵まれない傑作漫画をフィギュア化しよう!
飞腭(フェイオー)
かつて聖魔と呼ばれた伝説の妖怪、三只眼(さんじやん)。長寿と妖力で栄華を極めた三只眼の一族は、破壊神の暴走によって滅びさってしまった。その三只眼の生き残りであるパイは、東京で出会った少年、藤井八雲とともに人間になるべく様々な冒険を繰り広げる。彼らの行く手を阻む強力な妖怪たち。パイは魔獣、飞腭(フェイオー)を召喚、使役しながら困難に立ち向かう。ときに小さく、ときに大きく変幻自在にパイを支援する飞腭は、常に三只眼の傍らにいるのだった。
使用したマテリアル 樹脂粘土
uvレジン
液体ねんど
1990年代から2000年代にかけて、講談社のヤングマガジン誌で看板作品として連載されていた3×3EYES(サザンアイズ)。その世界観と登場する妖怪、魔物たちは、時代が変わっても色あせることがありません。
なぜ急にサザンアイズ? と思う方。
それは、最近になって わたしがKindleに目覚めたからです。
いつか電子書籍を試してみようと思っていたところ、Amazonの大セールが。
Kidleには読み放題プランもあり、しばらくハマっていました。
むかし途中まで読んでいた漫画なども読み放題に含まれていたので、次々と読み漁りましたね。ゴッドサイダーとか、ブラッディマンデイとか。
強殖装甲ガイバーなんかも読みなおしたいところでしたが、アレはまだ完結していないので いったん保留。
で、思い出したのがサザンアイズでした。
一応 むかし最後まで読んだんですが、この漫画は定期的に読み直したくなるんです。サザンアイズって、アフターの続刊をのぞけば 全40巻におよびますから、Kindleだと置き場に困らずとてもGOODでした!
と、前置きが長くなりましたね。
そんなわけで 自分のなかで サザンアイズ熱が再燃しているなか、あの魅力的な魔獣たちを立体化させたいと 思ったわけです。
わたしがメインでつかうのは、シュメルツやダーナ・オシーでも使った樹脂粘土。ダイソーのやつです。
粘土にアクリル塗料を混ぜてゆき、青みがかったグレーにします。
これは尻尾ですね。
脊椎みたいな造形ですから、いっそホントの脊椎のように 一個ずつ輪切りにしたあと、椎間板にあたる部分に粘土を盛り足して再接着することにしました。
顔というか顎というか、胴体というか、尻尾以外の部分は 製作写真を撮り忘れましたが、指サック状にして形を整えただけで すんなりできました。
で、劇中のフェイオーは 血管みたいな皺がびっしりと 生えているんですよね。
あれをどう再現しようか迷ったあげく、
液体ねんど。ほどよくゴワゴワしたひび割れができました。これもダイソー製です。
牙や尻尾とのスキマ埋めにもなりますし、フェイオーらしいホワイト色にもなるので、一石三鳥でした。
初登場のときに 八雲を食いちぎったり、露天風呂で三只眼からごちそうをもらってごキゲンだった あの牙は、別パーツ化して乾いてからボンドで接着。
とおくで ツォウリンが見守っています。この子の出番はまた後日ですね。
このままでは自立しませんので、uvレジンで土台もつくりましょう。
ペットボトルのキャップに切れ込みをいれて、レジンのすべり止めにします。
レジンを塗るようにしながら uvを当てて、徐々に効果していきます。
十分に固まったら、ペットボトルキャップからはがして完成です。
ちなみに、レジンはピンクとクリアを1:1で使用しました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
完成したのがコチラ。だいたい2時間で できあがりました。
ガシャポンサイズですね。
まったく意図しませんでしたが、となりに並んでもらった1/144 HGUCジムと比較すると、このフェイオーも1/144サイズになるんじゃないでしょうか。
あの背中に、八雲、パイ、ハーンが乗っかってるイメージです。
あ、でもフェイオーは小さくなってパイに巻きついたりもしていましたから、厳密にはフリーサイズというべきでしょうか。
サザンアイズの魔獣や妖怪、獣魔たちって、立体化に恵まれませんよね。
いったいなぜなんでしょう。
うしおととら や、からくりサーカスがアニメ化したり、るろうに剣心のアニメがリメイクされたり、といったリバイバルブームですから、サザンアイズだって再アニメ化のチャンスはありそうなもんです(オートマチックレディの映像化のハナシだってあったそうですし)。
サザンアイズなら商品化できるキャラクター資源が豊富ですしねえ。
なんとなく かわいいお尻。
というわけで、いきなりのフェイオーの作例でした。
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