Gフレームを魔改造して、1/144 ヘビーガンをつくろう! 製作編その3
1/144ヘビーガンをつくろう! その2のつづきです。
前回を ごらん頂いた方はおわかりのとおり、足パーツに だいぶ時間を割かれてしまいました。
実際は 他のパーツも同時進行で 作業しているのですが、全体のバランスをみながら サイズを調整しなければならないのが スクラッチですから、足パーツの おおまかな部分が出来上がらないと 他のパーツも進行の手を止めざるをえなくなってしまいます。
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とくに 脚部とのつながりがスムーズでないと、「下半身だけデカすぎ」などといった、スクラッチあるあるに陥ってしまうのです。
そんなわけもあり、足パーツとともに、脚部の製作にも とりかかりました。
余分を思い切りカット。
素組派の友人からは「よくそんなんやるわ。怖くないん?」と聞かれますが、最初はそりゃあ、ためらいますよ。
でも、自分の求めるスタイルが頭の中に出来上がったとき、「邪魔なものはさっさと撤去しよう」としか思わなくなります。
こういうのって、性格も出るんでしょうね。
さて、ここでひとつ。
実は、今回はジム・カスタムのGフレームを 芯にしているんですが、フレーム部分は別の機体のものだったんです。
なので、足首のジョイントが合いません。
そこで、足首の屈伸を犠牲にするかわりに、写真のように装甲内部を切り抜いて 足パーツ全体を前後させられるようにしました。
かかと部分をどう固定するか悩みましたが、つま先パーツとかかと部分をスプリング固定することにしました。
とりあえず、ギミックの加工が済まないと外装部分に手を加えられません。
ヘビーガンの足首から見えるメカ部分を どうしようかと悩みましたが、
ヘアゴムでディテールアップ。
女性もののアイテムには詳しくありませんが、店によっては100均で買った方が 高くつく場合もあるんだとか。
とはいえ、わたしは 本格的な化粧品コーナーや専門店に 突撃するほどの勇者ではないので、100均で十分です。
さて、その後はフレームに装甲をかぶせて 石粉粘土で形状出しをします。
こういうところでは、樹脂粘土より石粉粘土の方が、硬質感のある仕上がりになります。
マイナスドライバーで脚部スラスターを彫ったところ。
ミスっても濡れた指でこするだけでキズが消えるので 大変ラクです。
あとは、脚部のサイドスラスター×4本をセット。
このスラスター、ジャンクパーツに埋まっていた ガンダムキュリオスの腰部フロントアーマーを 型取りしてレジン複製したものです。
ガンダムOOシリーズでは、まだファーストグレードが発売されていましたからね。
十年くらい前に、安く売っていたのでパーツ取りに買った覚えがあります。
このスラスターパーツを接着後、できたスキマを石粉粘土で埋めたあと、あらためてスジボリを行いました。
つづいて、シールドを作成しますが、ちょっと手を抜きましょう。
当初は プラ板でスクラッチする予定だったんですが、足パーツで なんだか疲れてしまったので、ヘビーガンの盾に似た形状のパーツを レジン複製することにしました。
というわけで、ジャンクパーツからアレックスのシールドを採用。ガンダムMkⅡのでも よさげだったんですが。
途中段階。
ときどき、こうして組んでみないと全体のバランスがわかりません。
肩がデカすぎ、脚部の裾が短すぎですね。あと胸中央部の丸型パーツをもう少し小さくしたいです。
さらに、胸部のインテークを彫っていきます。
マイナスドライバーを引いたりして四角い凹みを作るのですが、見た目ほど難しくないです。
石粉粘土なので、サクサクと作業できます。
なにより、失敗してもやり直しがカンタンなのは わたしのようなヌルモデラ―には心強いです。
おおむね彫ったら、インテーク内部を黒く塗っておきます。後から塗ろうとしてもできませんからね。
インテークの中心部に、左右一本ずつ、プラ板の細切りをくっつけました。
これはなぜかというと、
このように、プラ板で作ったインテークを貼りつけるときに、凸型になるようにするためです。
この特徴的なインテークが仕上がったぶん、ぐっとヘビーガンらしくなりましたね。
ビーム・サーベルは ギャン・クリーガーのときと同じく クリアパーツのランナーから切り出しました。
ヤスリでサーベル状に仕上げておきます。
そして、こちらが腕部。
見えにくいと思いますが、腕部のハードポイントを 四角くディテールアップするために、すでに不要になったほかの四角いパーツでスタンプしました。
樹脂粘土の柔軟なところですね。
とりあえず、サフ代わりにグレーのアクリル塗料を塗布。
HGの1/144ジム・スナイパーカスタム(未完成)と並べてみました。
サイズ感もまずまずですね。
このあと、凸凹をヤスリがけで ならしたりしながら、レインボー塗装をしました。
何度もベース色を塗り重ねたあと、水性塗料でスミ入れを追加。
水性塗料なので、塗りすぎて線が太くなった部分には、「ただ水で濡らしただけの筆」が有効です。
こんな風に、少しずつ線を細く調節していくことも可能です。
思わぬグラデーション効果が得られることもしばしばです。
筆塗りの醍醐味ですね。
さらに、細かい部分には、プラ板の先っちょで塗装。
そんなわけで、1/144ヘビーガンの完成です。
完成記事はコチラ。