【習作シリーズ】HGUCジム改を簡単フィニッシュ法で仕上げた一例。
RGM-79C ジム改
RGM-79ジムは地球連邦軍の主力量産機として生産された機体であったが、前線への配備を急ぐあまり、ジャブロー工廠で製造された初期ロットの機体はパーツ精度が低かったともいわれている。一説には、RGM-79Cジム改は、パーツクリアランスを見直し、本来の設計通りに生産されたジムの姿であるという。終戦間際になってジム改が生産されるようになり、次期主力機が配備されるまでの間、ジム改は地球連邦軍の標準機体として地上、宇宙問わず配備されることとなった。
ジム改は2010年に発売されたキット。当時のスタンダードだった 二重関節機構が組み込まれています。このため、可動範囲は申し分なく、2001年に発売された初代ジムからの進化を 目の当たりにして仰天した記憶があります。
このジム改が発売される前には パワードジムが発売されていましたから、ファンたちの間では予定調和感がありました。
でも、それまではジム改といえば ガレージキットでしか 手に入れられなかった機体でしたので、わたしを含めてファンたちは もろ手を挙げて喜んだものです。
とくに、ジム改でカトキ版ガンダムを製作されたモデラ―も多かったんじゃないでしょうか。
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
このジム改を作った当時、わたしも仕事で多忙でした。
なので、素組み→簡単フィニッシュ法で仕上げています。
ブラウンのウェザリングをキツめに施しています。
当時はチッピングを知らなかったので、リューターでキズをつけたあとに コピックペンを塗って、エタノール綿棒でふき取る、という方法オンリーです。
まずは黒のコピックでスミ入れをしたのち、ブラウンのコピックで汚しをつけていく、という手順です。
汚し自体にも 立体感と時間経過を 持たせたかったので、深まった部分や エッジの部分、時間がたって腐食したダメージ部位には、チョンっと黒のコピックを重ねています。
それをエタノール綿棒で サッとふき取ると、濃淡のみならず、スス汚れや 奥行きを強調させるグラデーション効果を もたらしてくれます。
わたしのようなライトな気分のモデラーなら、これくらいのグラデーションをつけられれば満足なんです。
なので、エアブラシなんて使ったことは ありません。
(注:2020年末に、ガンダムマーカー用簡易エアブラシを購入して 何例か使ってみましたが、その後は100均のアクリル塗料で 十分満足できるようになり、2023年現在は ほぼ使用していません。勿体ない)
こういうお手軽な仕上げで 満足できてしまうのは、キットそのものの恩恵にたよる部分が大きいでしょう。
そういえば、電撃ホビー誌付録の「ワグテイルの改造パーツ」も 我が家に眠っているんですが、いつ作るんだか。。。
ワグテイルが出てくるハナシは ほとんど知らないんですが、量産機のジム改を改修したんでしたっけ?
で、撃破されたら また強化改修するんでしたっけ? どうも、そのあたりの設定に違和感があって、読む気になれないんですよね。
量産機を主人公用に強化、という設定を 乱用しすぎな感じがあって。
少しはキリコ・キュービィを見習ってほしいものです。
さすがに、カトキ立ちが映える機体です。
このジム改を作ったのが 十年以上前なので記憶が定かではないんですが、腰のサイドアーマーに 厚みがあるのが印象的だったんですよ。
「おお、さすが上位機種」って。
だって、初代ジムのサイドアーマーは ペラペラの紙装甲でしたから(パンツデザインをHGUCの立体に落としこむためには 仕方なかったのでしょうけど)。
ジム改にはバズーカもセットされているのが嬉しいところですね。
パワードジムのバリエーションキットだからなのか、劇中を再現するためなのか わかりませんが。。。
ちなみに、ガンダムMkⅡのバズーカと同じデザインです。
さて、そんなジム改ですが、ビームサーベルの刃が付属していません。
なので、ジャンクパーツから拝借してきました。
ジム改のサーベル(の柄)には、刃を挿入できる穴が空いていますから、そこに はまるように刃の付け根を削る必要がありました。
こうしてみると、接近戦を挑もうとするジムは手練れ感が漂っていて、とても好きです。
肘関節の可動範囲が広いのは、こういう近接武器のポージングを図るうえでも 大変重要なポイントですね。
もし、いまこのジム改を改修するとしたら、EGガンダムと同じく肩が上下に可動するようにしつつ、かつ股関節にロール軸を設けます。
それらを実戦したのが、別記事のジム・ストライカーの作例になりますので、ご興味のある方はぜひ。
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