再販のHG版M1アストレイを徹底改修! カレトヴルッフでレッドドラゴン化も【製作②】
M1アストレイの製作記事その2になります。→その1はコチラ。
さて、本体にスジボリを施して ディテールを追加したのですが、いかんせん 写真をあまり撮っていませんでした(汗)
さて、これはナニをしているでしょう。
いや、見ての通りなのですが、最近のクールな作例で よく見られる、「チップ」と呼ばれるアクセントを追加しているところです。
他の作例と違うのは、プラ板ではなく、ラベルシールを利用しているところでしょうか。
HGビランビーのとき、コクピット開閉ギミックに ラベルシールを使ったところ、使用感がまずまずだったんです。
シール感覚なので 修正もしやすいし、なにより加工がラクです。
「ラベルシールの可能性を探ってみよう」という研究も兼ねて、今回チップにラベルシールを利用してみたわけです。
薄さもちょうどいいですし、貼った上からクリアコーティングをする前提ならば「十分アリ」というのが 今のところの わたしの感触です。
ただし、粘着性、耐久性についてはまだ経過観察が必要ですね。
つづいて、おなじみのネオジム磁石も 各部にしこんでみました。
今回、もう一つ試してみた実験は、「磁石に直接アクリル塗料を塗っても大丈夫か」です。
一応、600番の紙やすりで 磁石の表面を荒らし、さらにプライマーを塗ってから アクリル塗料のブラックを垂らしてみました。
ただでさえ、脱着する部位なので塗装面が剥がれやすいと思ったのですが、意外と塗膜は頑丈でした。
たぶん、アマゾンで購入した安いネオジム磁石だったことも 幸いしたのかもしれません。
磁力が必要最低限程度の弱めだったがために、かえって塗膜も剥がれにくかったのではないか、と考察しています。
高価なHiQの純正ネオジム磁石を使っていたら、塗膜への負担も強かったんじゃないかと思います。
わたしのように パーツが小さくて軽い1/144しか作らないならば、弱い磁力の磁石でも問題はないと思います。
ですが、もっと大きいサイズのプラモに ネオジム磁石をしこむ場合は、パーツが重たくなるので もっと磁力が強いものでなければならないかもしれません。そうなると、磁石に塗った塗膜が保持されるかどうか ビミョーなところですね。
さて、ここからはカレトヴルッフの製作です。
まずはこちらを ごらんください。
はい。複製です。
100均ダイソーの uvレジンで、カレトヴルッフの全パーツを 1セット複製しました。
なぜならば、わたしのM1アストレイを カレトヴルッフ3セットを要する、レッドドラゴンに仕上げるためです。
レッドドラゴンとは、ロウ・ギュールが搭乗するプロトアストレイ・レッドフレームの最強バージョンで、カレトヴルッフを 3セット装備した姿を指します。
レッドドラゴンのメタルビルド版は 超絶かっこいいのですが、そのぶんブルジョワ価格になっています。
なお、レッドドラゴンは MG化も果たした形態で、割と人気もあるみたいですね。
このカレトヴルッフは、ロウ・ギュールが開発したあとは大量生産された、という設定ですから、M1アストレイが装備していても 何らおかしくはありません。
むしろ、「今一つパワー不足の量産機が ワンオフ機に対抗しうる姿」として 十分アリなのではないでしょうか。このへんの妄想は、オーバーフラッグ・ハイマニューバパッケージの設定に近いものがあります。
さて、1セットを複製してみたところで、ひとつ問題が生じました。
それは、メチャメチャ面倒、という点です。
そんなの、やる前からわかっていたハズなんですが、いざやってみると、あの細々したパーツ一つ一つにヤスリがけをするのが 苦行で仕方ありません。
そこで、こうしてみました。
いっそのこと、分離機構をオミットしました。
発想としては、HGUCのHi-νガンダムと同じですね。あのフィン・ファンネルって、全部展開しませんでしたよね。
考えてみたんです。
カレトヴルッフを2つ複製してみたところで、果たしてそれらを分離させるのか、と。
レッドドラゴンが なぜカッコいいかというと、カレトヴルッフを翼のように背負っているからですよね。
そもそも あんな巨大な追加武装を 二刀流できるわけもありません。
わたしにとって、複製版カレトヴルッフは、翼代わりになれれば十分なのです。
分離させて大剣モードにしたり 鉄砲モードにしたり、なんていうのは、塗装が剥がれるのを懸念して あまりやらないと思いますし、複製元のプラキットが1セットあれば事足ります。
そう割り切ってみたら、作業が一気にラクになりました。
そんなわけで、複製パーツは上の写真のとおり。
グッと簡潔になりました。
この複製パーツのディテールを 深く掘り直したり、気泡を粘土で埋めたりしながら、白いアクリル塗料を薄く塗ってディテールを確認。
クリアレジンなので、一度塗ってみないとディテールが よくわからないのです。
今回、一度白く塗ったあと、ディテールが埋まった部分が多かったので、いったんアクリル塗料を すべて剥がしてディテールを再度彫り直しました。
なかなか圧巻。
なお、カレトヴルッフの前後は ネオジム磁石で接続できるようにしています。
塗ってはミゾを彫る、という作業を繰り返しました。
近くで寄って見ると、表面の粗さがバレますが、薄ーい重ね塗りを心がけたので、塗料で埋め立てられたディテールは最小限に済みました。
キットと並べてみましょう。
一番上がキット、二番目、三番目がレジン複製版です。
しょせんケレン味勝負ですから、パッと見で だませれば、十分なのです。
視線を誤魔化す意図もこめて、ヒカリモノを追加。
シリンダー部分を銀シールで巻いて、視線がそちらに向くようにします。
この「金属パイプには銀シール」は、川口名人のマネです。
あとは、このカレトヴルッフを 背中に接続しければなりません。そのための追加機構が必要です。
M1アストレイのバックパックには、ちょうど真後ろに ポリキャップが仕込まれてありますから、それを利用します。
このジャンクパーツを使っていきます。
この十字型のパーツ全体を石粉粘土で覆って ヤスリがけで整形したあと、黒に塗って完成です。
今回は作業に熱中するあまり、製作写真が少なめです。
そのかわり、次回は 完成記事を二回にわたって お届けしたいと思います。