アロウズの尖兵といえばコレ! 悪人面がシビレる HG1/144 ジンクスⅢ
GNX-609T ジンクスⅢ
<機体解説>
ジンクスⅢは、ソレスタルビーイングを壊滅させたGN-Xの後継機として、地球連邦軍に配備された機体である。初代GN-Xとくらべて生産性を重視されたことから、単独での性能はやや低下したものの、GN粒子制御装置の小型化や、パイロットの習熟度向上にともなう操縦補助装置の撤廃などにより、量産機としての完成度はきわめて高い機体となった。ソレスタルビーイングが再び活動を開始した際には、連邦軍の主戦力として戦場を駆け巡った。
このジンクスⅢ。
ちょうどダブルオー放送中に、アロウズ側の機体も手元に おいておきたくて おもわず買ったプラモでした。
オーバーフラッグ、量産型エクシアとつづいて、やはり対峙する相手役がいないと。
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さて、全身はコチラ。
トランプの兵隊みたいな不気味さが なんともいい感じ!
このころの ガンプラは、MGとHGシリーズで培われた技術が 随所にフィードバックされるようになっています。
(旧キットに触れていると、もともとガンプラはそういうもの、というのを実感しますね)
そして、ダブルオーシリーズ自体が野心的な設計をして、その後につづくAGEのガンプラで、2020年代まで連なる ハイレベルな可動設計の基本構造が完成しました。
そういった意味では、ダブルオーシリーズのプラモデルは、かつてHGUCのキッカケとなった、08小隊シリーズの1/144グフ・カスタム、または ガンダムWシリーズの1/144トールギスのような 歴史的立ち位置にあるのかもしれません。
2000年代初期の改造作例では、みーんなトールギスの肩を股関節に移植してましたよね。
ジンクスⅢのアップ。
この能面のようなフェイス、なんとも素晴らしいデザインです。
4つ目かとおもえば、口をムッとむすんでいるようにも見えます。
悪のカリスマっぽさがなんともいえません。
肩の可動もごらんのとおり。
のちに発売される、ORIGIN版ザクの構造そのものですよ。これは、もともとのデザイン自体が 立体化を見据えていたためではないかと思います。
ただ、本キットの欠点もあります。
それが、パーツのポロリです。
接着してしまえば済む部分もあるのですが、ごらんの足首アーマーなどは可動箇所のため固定するわけにはいきません。
こうした部分は 後ハメ式の短所といえるでしょう。これを解決するには、軸を少し太らせなければなりません。
とはいえ、2020年代の現行キットに通ずる アクション性とプロポーションを両立した好キットであることに ちがいはありません。
巨大なランスで突撃するジンクスⅢ!
銃を構えるポーズもよく似合います。
設定上はガンダムに匹敵しそうなのに、劇中では雑魚扱い。
量産機の悲しき宿命ですね。