ダンバイン40th記念 HGサーバインを改修 ーその2ーコクピット開閉
さて、いつ見てもすばらしいバンダイの成型技術。
わかりづらいですが、装甲のフチを デザインナイフでうすく削りました。
キットのままだと、プラモ感が強かったので。
このキットの悩みどころが一つあって、それは盾の装着方法なんです。
キットのままだと、前腕装甲のプラに 引っかける方式なんですが、塗膜が剥がれること必至なんですねえ。。。
そこで、上の写真のように 内部をくりぬいて、ネオジム磁石(100均)をしこんでみました。
盾の方もごらんのとおり。
磁石のSとNの極合わせ、そして しこむ場所は 前腕のふくらみの部分ということさえ ミスらなければ、それほど難しい改造ではありません。
肩の金色のパーツは、劇中のディテールが 印象的だったので、縦方向にランダムな線を掘りまくります。
この縦線の部分って、なんなんでしょう。
生物的なので、オーラマスルでしょうか? でもそれじゃあ肩装甲のイミがないですよね。
筋肉がむき出しのヨロイって。。。
サーバインをつくったルフト家の紋章を モディファイした模様、とか? 経年劣化でひび割れをしているのかもしれませんね。
こういう部分に もっとこだわることができれば、オリジナリティを 上手に表現できるようになるのかもしれません。
前代未聞の、ゴールドでスミ入れ。
なんとなく思いついただけです。
さて、けっこう写真の枚数が多いので、サクサク紹介していきます。
こちらは脇腹。
脇腹に限らず、生物感や「古代の稚拙な精鉄技術」を表現したかったので、凸凹を表現しようと考えました。
鋳造表現よりも もう少し粗い感じを目指しましたが、どうでしょう。接着剤を表面に塗ったあと、ハブラシで何度もタッピングをしました。
足は、もう思いつきのままに、己の脊髄反射のみで ディテールアップをしています。
足のパーツが付いていたランナーをけずって、ペタペタと貼っていきました。
カツオブシ大 というより、切りとばした爪、くらいですかね。
そして、足の時よりも もう少し長めに削り取ったランナーパーツを、コクピットのディテールアップに 使います。
なんかツタっぽいのが垂れている感じ。
ラピュタで ジャンボ飛行石のある部屋とか、アニメの獣神ライガーのコクピットとか、ああいう感じです。
筋肉繊維のスキマから操縦している(思念をとばしている)っていう雰囲気がでました。
ちょっと前後しますが、前腕部の袖の部分。
ここって、ちらりと見える部分になると思うんです。
なので、ここにも筋肉繊維っぽさを追加します。
コチラはオーラコンバーターの内部パーツです。
接着剤を塗ったあと、ハブラシの歯(毛というべき?)を あてて線状のディテールを加えました。
乾くまで何度か 繰り返します。
横の面は、ゆがみを表現するため、「削り」と「盛り」を追加。
ランナーの切れ端を 接着剤をたっぷりと塗ってベタベタと貼っていきます。
というか、盛っていきます。
カンケイありませんが、かつてのガレキ黎明期は、
「彫りの関西、盛りの関東」
と呼ばれていましたね。
ディテールアップの手法には、関西と関東とで 少し傾向が違う時代があったそうな。
見えなくなる部分には、ちょっと肉抜き。
こういう軽量化って、オーラバトラーの場合は地味に大事だと思います。
デザイン上、重心が背中に傾き、自立できなくなるからですね。
穴をあけて軽量化だなんて、ミニ四駆みたいです。
次に、コンバーター外装部を 棒ヤスリでガシガシと削っていきます。
イメージは、生物の殻っぽさ、そして いびつさ です。
成形がキレイなので、ここにキズをつけていくのは ちょっと勇気が要るかもしれませんね。
途中段階ですが、左がキットのまま。右が形状変更したもの。
これから さらにリテイクを繰り返します。
コンバーターの先端は、やはり いびつな感じが似合うと思います。
だって、ゲドとダンバインの間に 建造されたオーラバトラーですよね?
かたーい獣の甲羅を、加工できずに流用することだって あると思うんです。
さらに、ピンバイスで 月の表面みたいなボコボコをつくります。
とにかく、コンバーターは見せ場ですから 外装は いじめぬきます。
さて、お次はコクピット。
開閉ギミックをしこみます。ムック本なんかをみても、意外と開閉ギミックを仕込んだ作例は 少ないように思えます。
せっかくコクピットのディテールが 彫られているんですから、これを活かさないテはありません。
実は、劇中でコクピットがどうやって開くのか描かれていません。
なので、装甲がその方向に開くのか、よくわかっていません。
わたしは ギミックの仕込みやすさを考えて、まずここに ポリキャップを仕込みました。
このポリキャップに、L型のランナーを差し込む作戦でいきます。
L型ランナーは、装甲裏面と接着させています。
開くとこんな感じ。
おまけとして、なんとなく装飾しておきます。
武者頑駄無LEGEND BBの プレミアムバンダイ版付属シール。これの余白をテキトーに切り貼りしました。
さて、いよいよコクピットギミックを仕込むうえで、最大の緊張を伴う作業です。
胸部装甲の分割です。
コレ、変な風に割れなくて本当に良かったです。
この装甲は、観音開きにしようと思うのですが、どこに蝶番を仕込めばよいでしょう。
すごく狭いんですが、胸部装甲が平行に重なったところを狙うしかありません(すこしプラ板で延長しています)。
これも、絶対にズレてはならないので 今回の工作の最大の緊張ポイントでした。
上下に0.5ミリメートル前後の穴をあけ、極細のしんちゅう線をヒンジに、開閉するようにします。
わかりにくいと思いますが、わきの下から、小さくしんちゅう線が 飛び出ているのが おわかりでしょうか。
コクピットの開閉ギミックとは関係ないのですが、ディテールアップのため、コクピット周辺に穴を穿いてみました。
雰囲気はマーメイ〇ラグーンですね。
このディテールを追加しているあたりから、
「よし、このサーバインは、OVAの後に、シオンがフェラリオたちと出会い、彼女らの加護を受けたってことにしよう」
というオラ設定を 妄想するようになりました。
サーバイン、ズワウスと時を同じくして蘇った、九つの悪しき遺産、オーラバトラー。
サーバインを用いて騒乱を起こしたシオンの罪は、これらすべてのオーラバトラーを排除することで、つぐなわれる。二代目ジャコバ・アオンはそう語った。
「俺にそんな力なんてない!」
とまどうシオンを尻目に、一心不乱に祈るフェラリオたちから、まばゆい光がほとばしった。やがてそれらはキラキラとした結晶となり、白亜のサーバインを包み込んだ。
なんて風に。
この同人妄想バナシの登場マシンは、当然、オーラファンタズムの機体群です。
胸部装甲の開閉ギミックの 仕上げとして、コレを使いました。
100均のマグネットテープです。BB戦士武者頑駄無のレストアの際にも使いました。
これで、左右の装甲がパタンと閉じるようにしようと思ったんです。
が、磁力が弱すぎました。。。
で、結局は おなじみのHiQパーツの ネオジム磁石を仕込むことに。
工作関連の写真は以上になります。
気まぐれに撮影するので、わかりづらいですね。。。なんだかすみません。
ユーチューバーの方って、すごいですよね。
時系列順にきちんと編集するんですから。
次回の工作編ーその3ーは、塗装になります。
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