【製作記事】1/72シュメルツを粘土とプラ板でスクラッチ!
1/72ヴァルケンを製作したあとは、積みプラの消化にうつろうと 思っていたのですが、どうもライバル機がいないと おさまりが悪いもんです。
気がついたら、わたしの手は 同サイズのシュメルツ製作に とりかかっていました。
このシュメルツ。
もともと主役機のヴァルケンほど 正確な設定画があるわけではないので、<ヴァルケン公式ガイドブック>に掲載されたイラストと、同誌のスクラッチ作例、そして冒険社発刊の<ヴァルケンのすべて>のイラストを参考にしました。
でも、資料がすくないということは、オリジナルの要素で ごまかしの効く部分も多いってことです。
なので、けっこう気楽にサクサクと作業がすすみました♪
ヴァルケン製作記は けっこう尺が長くなってしまったので、もうすこし 要領よくまとめていきたいと おもいます。
なにか使えそうなジャンクパーツはないか。
めぼしいものを引っ張り出してみました。
とりあえず、ザクの大腿部と 元機体不明の股関節パーツを利用しましょう。
パテ代わりに、石粉粘土でおおよその成形をします。
今回のシュメルツ製作の過程は、写真の撮り忘れが多いんです。すみません。
下腿パーツはプラ板とポリキャップで関節パーツをつくったあと、石粉粘土で覆いました。
【PR】わたしはダイソーの石粉粘土を使いましたが、より精度の高いモノを目指すなら、専用のクレイがベターだそうです。
写真は何をやっている最中かというと、マイナスドライバーでディテールを掘っているところです。
つづいて、胴体ですが。。。
直角のランナー廃材を利用して、こんな感じに 肩の引き出し機構を つけてみようと思います。
肩パーツと前腕との接続部は、uvレジンを硬化させて強引に つなげてみました。
このuvレジン、オールラウンドに活躍します。
ポリパテ、エポパテをマジメに つかっていたころと比べて、
(次の工程に移れるのが)早い!
(値段が)安い!
(作業が)カンタン!
と三拍子そろっているので、いまの わたしのモデラーズライフでは 欠かせないマテリアルになっています。
さて、粘土で おおまかな部分を覆っていきます。
もともと側面オンリーのドットグラフィックを 立体化させようというのですから、下腿のデザインがどうなっているかとか、割と気にせずに作業していきます。
設定上、後発のレベンディックが「凹凸を減らして生産性を高めた」とされていることから、シュメルツは凹凸があったのでしょう。
また、合衆国とくらべて、欧州連合の機体は丸みを帯びた機体が多い気がします。オラクルやスノークスなんかもそうですけど。
そういった差別化の意図をくみ取りながら、今回の立体化に際しては、丸っぽいデザインを目指していきます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
でーん。
胸部の赤い粘土は、樹脂粘土です。
柔らかいので強度は 心もとないのですが、とにかく軽いんです。
重心を下半身にしないと 安定して自立しなさそうでしたので、
重たい石粉粘土は下半身に。
軽い樹脂粘土は上半身に。
としたんです。地味に重要な使い分けですね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今回、製作途中の写真が少なく、あとは文字のみでの解説になります。
前腕は、プラ板とポリキャップで上腕からのプラ棒の”受け”を設けました。
手首の関節は、先にハンドパーツをつくり、ポール状の手首を樹脂粘土にめりこませたあと 固めて(放置して)つくりました。
すごいラクちん。
ハンドパーツも、樹脂粘土で製作しました。
このハンドパーツの製作方法は、コチラの記事のとおりなんですが、いったんボクサーグローブを製作したあと、デザインナイフで 5指になるように切れ込みを いれてつくります。
頭部はすっかり樹脂粘土でつくっています。
公式ガイドブックのイラストだと、頭部のヘルメットは ナウシカの巨神兵みたいな形状をしています。
まず、目の黒い部分が芯となるように、ブラックの塗料を混ぜこんだ粘土を 小豆のような形で作製。
それが固まったら、サザビーっぽいマスク部分をつけていきます。
このとき、マスク部分に使用した粘土には、赤があらかじめ混ぜこんであります。目の周囲が 入り組んでいて、あとあと塗装が面倒そうだったからです。
同じ理由で、赤い粘土をつかってヘルメットをつくっていきます。
ヘルメット部分を覆いかぶせ、樹脂粘土をつまむようにしながら整形しました。
文字だけだと なかなか伝わりにくいですね(要領よくまとめるつもりだったのに。。。)。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
全体のヤスリがけを おこなったあとは、ヴァルケンのときと同じく、グレーのアクリル塗料を全体に塗って サーフェイサー代わりとします。
その作業で浮き彫りになった表面の凸凹を あらためて整えたあと、機体色となる赤のアクリル塗料を 何度も塗っていきます。
このとき、赤は絵の具のチューブから出したまんま。いわば原液をつかいました。
赤:白=8:1とか、細かいレシピで 調合するのもいいんですけど、もし塗装が剥げたり 粘土が脆くなって欠けたりしたときに、リカバリーがラクなように したかったんです。
結果としては、黒立ち上げ法のような グラデーションがついたので、原液のまま塗っても 問題はありませんでした。
そんなこんなで完成したものが、コチラの記事になります。