HG版M1アストレイにカレトヴルッフを装備させて、レッドドラゴン化!【完成②】
MBF-M1RD M1アストレイ・レッドドラゴン
カレトヴルッフは、天才メカニックマンであるロウ・ギュールが考案・製作した多目的工具である。だが、工具とはほぼ名目上の建前であり、リミッターを解除すれば武器への転用が可能となっている。カレトヴルッフは彼のジャンク屋仲間からの好評を得て、オーブにて正式に量産された。ロウ自身の愛機である、プロトタイプアストレイ・レッドフレームに対応したカレトヴルッフは、当然のごとくオーブ軍の主力機であるM1アストレイとの相性も良く、カレトヴルッフ3機を装着したレッドドラゴン形態とすることも可能であった。3機のカレトヴルッフからなる豊富な電力供給を受けて、本機は部分的フェイズシフト(PS)装甲、通称<フォーカル・PS装甲>と、対PS装甲用超高圧電磁ナックル<ドラゴンファング>の実験機として運用された。
というわけで、今回は、前回のHG版M1アストレイ(ノーマル)からつづく、完成記事パート2になります。
上の設定は、途中からわたしの妄想です。サーバインのときと同じですね。
今回のM1アストレイは、オマケ要素が大きくなりすぎてしまいました。
購入した当初は、リアルグレード並のディテールアップを目標にしていたのに、ふとホビージャパン誌の付録だったカレトヴルッフを思い出してしまったのでした。
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まずはフカン気味の写真から。
肩にも追加アーマーを装着させています。
まったく同じM1アストレイの装甲を二枚重ねしただけです(レジン複製にネオジム磁石を仕込んでいます)。
マッチョ感が出た上、「コスト面で意外に良好という結果が出た」という設定も付加できそうです。
逆に、この増加肩アーマーがないと、
なんていうか、淡泊というか。
これはこれでスッキリしてはいますが、背中に何かつけただけ感が。
3つのカレトヴルッフのうち、ひとつは付録キットなので、ごらんのとおり分解して遊べます。
両翼となっている複製カレトヴルッフには、このまま翼としての役割を全うしてもらいます。
これだけカレトヴルッフを 作っておいてなんですが、デカすぎてバランス悪いですよね。
ケレン味が過ぎるというか。
HGUCザク改の時にも ぼやきましたが、最近は なんでもかんでも武器を デカくさせ過ぎなんです。
もっと本体が目立つようにしたいもんです。
というわけで、本体を盛ってみたのがコレ。
胸部パーツは、アドバンスドヘイズルのバックパックを 複製して加工したものです。
大量の電力を利用した、部分的なPS装甲<フォーカルPS装甲>の 稼働試験機ということでヨロシクです。
必殺の! 超高圧電磁ナックル<ドラゴォォン・ファング>!
この武器は、食玩ガンダムコンバージのギラ・ドーガ(レズン機)から出たジャンクパーツです。
ヴァルケンのライバル機、ゾアフレムを製作したときの余りですね。
ちなみに、この武装は 高圧電流で発動するPS装甲の原理に 目をつけたオーブ軍開発陣が、超高圧電流を外部から放出することで 相手の電磁伝導回路を破綻させ、PS装甲を無効化させる、というモノです。
もちろん、妄想設定ですが。
この装備、普段は 前腕部のアーマーとなっています。
さて、アップでフェイスを見ていただくと、顔の造形が おかしなことになっているのに気がつくと思います。
これ、M1アストレイのフェイスパーツの複製に失敗したんです。
そこで、ジャンクパーツに混ざっていた、HGUCガンダムMk-Ⅱのフェイス部をレジン複製して流用したんです。
今思えば、プラパーツのフェイス部を わざわざレジン化させず、そのまま使えば良かったんです。レジンにアクリルの筆塗りをすると どうしてもムラが出てしまうので。
ジャンクパーツなのだから、どんどん使っていかないと 溜まる一方ですしね。
あと、ビーム状のツノは、キットのモノを型取りして、透明レジンに置き換えました。
ところが、ここでもうひとつの誤算が。
プロトアストレイと違って、M1アストレイは天頂部が存在するぶん、ビームツノの取り付け角度が変わってしまったんです。
ホントはもっと角度を変えたかったのですが、天頂部のカメラユニットに 触れてしまいそうだったので、やむなくビームツノはこの角度になりました。
こだわりのコクピット開閉!
でも、PS装甲って電流が流れているって設定ですから、きちんとフェイズシフト・ダウンさせてからじゃないと 危ない気がしますね。
当然ながら、重心が後方に傾きますので、それを支えるためにロング・ブースターを装着させました。
最初は、半ドーム状のカウルのみにする予定だったのですが、どうにも宇宙世紀の機体っぽく見えてしまったんです。
ガーベラ・テトラのシュツルム・ブースターを連想してもらえばいいでしょう。
そこで、「SEEDの機体らしさってなんだろう?」と考え直してみました。
そこで わたしなりの解ですが、「丸い線のあとは、固い線がくる」ではないかなあ、と思ったんです。
ジンしかり、フリーダムしかり。最近のシヴァだってそうです。
いえ、これが絶対解ではないですし、そもそも「大河原デザインの真骨頂は、球体と直線の絶妙な組み合わせにあって、だからこそ立体映えする」という内容のことを、かのストリームベースの小田さんも、著「ガンダムデイズ」の中で おっしゃっていますから、丸と直線の組み合わせの妙は、なにもSEEDに限定したハナシとは断言できません。
ですから、例外だってあります。
ストライクガンダムだって、丸いラインがほとんどありませんよね。
(もっとも、ストライクのデザインに関しては 大河原先生はクリンナップしただけで、実は一つ目ガンダムやザンスパインのデザイナーとしても有名な、片桐圭一郎氏が手掛けたのではないか、という噂もありますが。)
ハナシがぶれてしまいましたが、「直線の後には丸い線」「丸い線の後には直線」にすると、SEEDっぽくなると思い、角ばったカウルも追加したわけです。
ちなみに、この角ばったカウルは、HGサーペントカスタムのビーム砲から型取りしました。
さて、さきほど話題にのぼったストライク。
ごらんの通り、ドライグストライクも再現可能です。
こうしてみると、ホントにカレトヴルッフって武器以外の何物でもないですよね。ロウさん。