【製作記事】EGガンダムのG3化、そして高機動型ガンダムへの改造!

エントリーグレード(EG)のガンダムは、ガンプラ史において エポックメイキングな事件だったと思います。

その理由は、いまのガンプラの問題点・ジレンマにあります。

ガンプラを より可動するように、より色分けされるように、と理想を追求した結果、価格の高騰化製作工程の煩雑化がおきてしまいました。

HGUC No.001ガンキャノンの 発売価格をおぼえている方は いらっしゃいますか?

800円です、800円。

1999年の春。サイフをにぎりしめて プラモ屋に自転車で駆けこんだとき、わたしは800円で 夢を買えたんです。

今となっては最古キットとなる、80年代のガンキャノンのキットが ポリキャップ仕様、かつ定番工作だった「コの字」型ポリキャップ隠しまで 標準装備してリニューアルされると 聞いて、胸を高鳴らせて買いに行ったものです。

色わけも部分塗装で済ませる範囲だったので十分でした。

最近は、小さなアポジモーターすら「色分けされていないのでダメですね」と語る方もいますが、そんなのはモデラ―の発言ではないでしょう。

それくらい塗りましょう、と強く言いたいです。

ガンキャノンにつづく、ギャンやザクⅢも ほぼ同じ価格帯で、出来も満足いくものでした。

ほどほどに小改造する余地もあって、あのころは模型誌の存在意義も大きかったと思います。

(注:ちなみに 90年代後半以降のホビージャパン誌は、モデルグラフィックス移籍事件後から「ガンプラカタログ」と揶揄されるようになった、と のちの色んな書籍で知りましたが、当時の田舎に住むわたしは そんな業界の裏事情など知る由もなく、フツーに楽しく読んでいました。)

こういう書籍に色んな裏事情が書いてあります。

仲たがいした人同士の 書籍を読み比べると、互いの立ち位置のちがいが よくわかります。

ガンプラ書籍

さて、前置きが長くなりましたが、旧HGシリーズが初代ガンダム、MkⅡ、Z、そしてZZガンダムの4種類で終わってしまったことを 知っているわたしとしては HGUCシリーズの発展は とても うれしく思いました。

初期段階で 未立体化機体をリリースする、というのが、当時のガレージキット世代に どストライクだったんでしょう。

バンダイのセールスが成功したわけです。

ところが、HGシリーズは 徐々にパーツが複雑化し、マスターグレード(MG)並の価格に高騰化してしまいました。

たぶん、パワード・ジムあたりまでが まだHGシリーズが良心的な値段だった時期ですね。

MGシリーズで培った技術を HGにフィードバックしていたので、MGの小型版になるのも 当然かもしれませんね。

それが、冒頭で述べた 憂鬱なジレンマにつながってしまうわけです。

そんななか、EGが発売されたのは とてもショッキングでした。

カンタン、かつ安くて よく動く!

これは、改造素体としても きわめて優秀というイミでもあります。

有力な模型サイトで のきなみEGガンダムをもとにした パーフェクトガンダムや フルアーマーガンダムが発表されたのが、モデラ―たちに 改造素体として歓迎された なによりの証左でしょう。

EGガンダムを設計された、バンダイスピリッツの齋田さんには ホントに脱帽です。若者風にいえば「マジ、リスペクト」ってやつです(ネットでインタビュー記事があります。勝手にリンクを貼るのも 失礼かと思い、あえてリンク指定していませんが、Hobby watchさんの記事を ご参照ください。検索エンジンで 上位に出てきますよ)。

そんなわけで、わたしもこのEGガンダムを堪能したいと思ったわけです。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

<胸部>

さて、上部胸部パーツから。

G3 高機動型ガンダム

ちょっと わかりにくいかもしれませんが、ダボ穴の上あたりに ピンバイスで孔を掘りました。

完全には貫通させず、部分的に薄くしたんです。

ここに、Hi-Qパーツの2mmネオジム磁石を 瞬間接着剤で固定しました。

G3 高機動型ガンダム

装甲をはさんで、内部と外部にネオジム磁石がついているのが おわかりでしょうか。

装甲外部のネオジムは 接着したわけではありません。

内部磁石が 完全に固定したら、外部側の磁石は外します。

そして、高機動型ガンダム用の追加装甲に、この外部磁石をはめこむんです。

G3 高機動型ガンダム

これはファーストグレードの1/144ガンダムの胸部パーツですね。

ジャンクパーツから発掘しました。コレを増加装甲にしたいと思います。

企画当初、胸部の増加装甲くらいプラ板でイチからつくろう、と思っていたんですが、ジャンクパーツ消費計画を遂行しようと思いまして、ちょうどよさそうな このパーツを抜擢しました。

しかし、なぜコクピットブロックだけ 削っていたのか、自分でも思い出せません。。。

胸部の追加装甲は、このあと 襟部分を削り、ひもなしブラジャーみたいに形成しました。

<上肢>

つぎに、前腕です。

G3 高機動型ガンダム

前腕と肘のスキマ。

これはどのサイトでも 改造ポイントとして指摘されていますね。

こういうのが いいんですよ。

欠点じゃないんです。

定番工作ってのが、モデラ―たち同世代間の 共通認識みたいになるんだと思います。

プラ板をちょっと切って貼るだけですみます。

G3 高機動型ガンダム

こういう ささいなひと手間こそが 愛おしいじゃないですか。

G3 高機動型ガンダム

こんな感じに。

5分もかかりません。セイラマスオさんの ランナーをプラ板にする方法もおススメです(プロモデラ―に対してかえって失礼な言い方。。。)。

<脚部>

さて、ここからが 高機動型ガンダムの見せ場のひとつです。

脚部に増設されたスラスター兼プロペラントタンク。

旧キットの1/144フルアーマーガンダムを参考にしようかな、とも思いましたが、やはりジャンクパーツ消費計画が脳裏をよぎってしまいました。

そこで、旧キットの1/144NT-1アレックスの脚部スラスターを利用しました。

ゼータ系列の なにかに使えるかと思って、ずっと とっておいたんです。

G3 高機動型ガンダム

で、それを100均の「おゆまる」に押しつけて 型取り。

G3 高機動型ガンダム

出来上がった型に、同じく100均のuvレジン液を流し込みます。

G3 高機動型ガンダム

uvライトを照射後、収穫です。

G3 高機動型ガンダム

かのストリームベースの 小田雅弘さんは、自著のなかで「レジンの型取りは鋳物職人の気分」とおっしゃっていましたけれども(トイズプレス社「ガレージキット物語」)、わたしも まったくの同感です。

ディテールまで うまく複製できたときは ガッツポーズですね。

(ちなみに、コレを著作権無視で販売したらどうなるか ☞シャバの空気を一生おいしく吸えなくなります

このレジンパーツ。

型から取り出した直後は どうしても表面がベタついていますし、このままでは塗装が 食いついてくれませんから、金属ヤスリで表面を ならしておきます。

そして、追加スラスターと ガンダム本体の脚部とは、胸部装甲と同じく ネオジム磁石を埋めこんで 着脱できるようにしますが、ふくらはぎ部分の丸みが厄介です。

このままではうまく密着してくれません。

でも、樹脂粘土をスラスター内部に入れて 押しこんでしまえば、カンタンに ふくらはぎとの間の死腔を 埋めてくれて、パーツがガタつかなくなります。磁石も仕込めるので一石二鳥ですね。

G3 高機動型ガンダム

こういうレジンにせよ、樹脂粘土にせよ、100円ってのが うれしいですね。

物価高いし。

ちなみに お医者さんは稼いでいるでしょうと言われますが、じつは時間給にすると大したことはないです。

この樹脂粘土の難点は、濡らすと溶けることでしょうか。

長所は短所でもあります。

濡らすだけで加工が容易になる反面、濡らすとせっかく ふくらはぎにフィットするように 整形したのが 台無しになります。

なので、樹脂粘土を埋めるのは、工作過程のうえで、水を使わない段階にしてからにしましょう。

特に、レジンパーツへのヤスリがけは、ウェットになりますよね。

<武装>

みんな大好き♡二連装ビームガンです。旧キットのフルアーマーガンダムから型取り・複製しました。

G3 高機動型ガンダム

ホントに、連装砲って 男、もとい漢のロマンですよねー。

ところで、横須賀にある 戦艦三笠(記念館三笠。本物。)を訪れた方はいらっしゃいますか?

艦橋に立って「とーりかーじ!」

眼下に伸びる二連装砲を眺めつつ、かの東郷ターンを 脳裏に思い描くのは、日本男児の義務教育といっても過言ではありません。

「宇宙戦艦ヤマト」「ふしぎの海のナディア」の連装砲発射シーンを思い描くのも アリでしょうな。

G3 高機動型ガンダム

と、製作過程ラストの写真になりましたが、これだけじゃ よくわかりませんよね。

コレ、高機動型ガンダムの大型ブースターを 作っている最中なんです。

これは、旧キット 1/144ゼータプラスの背部バックパックを小改造したものです。

ジャンクパーツって、積極的に使おうと思わないと 増えていく一方じゃないですか?

カルディコーヒーで衝動買いしたスパイスと同じです。

さて、いつもながら製作過程の取り忘れが多くて 全体の進捗を うまく伝えきれず申し訳ありませんでした。

製作記事は以上になります。

完成記事はコチラです。

やそろく仙人

内科医です。模型やらTRPGの愛好家です。

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