ダンバイン40th記念! ダーナ・オシー旧キットのフル改造 ー製作編 その2ー
さて、前回は仮組みをしてから、各部の改造にとりかかりました。
頭部は 石粉粘土でスクラッチすることとし、粘土が乾くまでの間に、他の部位の改修に うつります。
コクピットは、ドラマの演出上も 大事な部分でしたから、1/72サイズであれば開閉必須です。
マーベルとショウの邂逅が 印象的ですよね。
そのコクピットカバーは、特殊な甲羅で半マジックミラーになっていました。それをどう造形するか。。。
おなじみの、100均「おゆまる」で、キットのコクピットを型取りしました。
これを、uvレジンパーツに置換してみる方向で考えました。
クリアーカラーのレジン液も 販売されていたのですが、ミニサイズで なんかもったいなくて、水彩絵の具を 混ぜてみました。
(ちなみに、レジンに絵の具は溶けません。実験でチャレンジしただけです。)
おどろおどろしい赤!
周りには、ポールジョイント化させるランナーも。
硬化させて 取り外すと、こんな感じ。
お気づきの方も おられるでしょうが、ただの赤いクリアーだと 面白くなくて、ウロコ模様をつけようと 思ったんです。
でも、みっちりウロコを刻むのも手間だし。。。
と、いうことで、ドラッグストアで買った ガーゼを封入してみました。
ガーゼの網目が ディティールになるかなあ、と。。。
あらかじめ、胴体にはこういう風に ポリキャップを仕込んでおきます。
そして、左脇腹にヒンジを設けた後、キャノピーを取り付けてみます。
透明なのは、uvレジンです。
パテ代わりにもなるので、まさに万能ツール。
ただ、接着面はきちんと 荒らしておかないと、容易に剥がれます。
このあと、さらに粘土を詰めました。
白い部分は樹脂粘土とプラ板です。
両腕と接続させるポリキャップを 仕込んでいます。
首の取り付け位置も、かなり前方に寄せました。
さて、キャノピーのロック機構です。
右胸部の凸型モールドを 開閉時にキャノピーをロックするシステムだと解釈しました。
ネオジム磁石を 内部に仕込んで、カッチリとロックできるようにしています。
ここまでで 大がかりな改造に見えます。
が、100均の素材を使っていると、失敗しても痛手が小さい安心感のためか、結構グイグイと強気で攻めていけるんですよね。
腕の製作に移ります。
パーツそのものにも、ナンバーが刻印されています。
設計師さんと金型職人さんの配慮が伝わってきますね。
このダーナ・オシーが 良キットである一面が垣間見える気がします。
前腕の手首関節部には、ジャンクパーツから拾ったポリキャップを仕込みます。
表面を荒らしているのがおわかりでしょうか?
400ー600番のサンドペーパーでやすり、さらにデザインナイフで幾筋もキズをつけたのです。
上腕部のように 装甲表面を樹脂粘土で覆うことで、わたしの目指す「いびつな感じ」に整形するためです。
指も可動させます。
まずは 極細のピンバイスで穴をあけていきます。
その後、細いしんちゅう線を通します。
劣化して折れたときに備えて、2本通します。
さらに、武器の把持力を高めるために、ネオジム磁石を仕込みます。
手の指はこのワイヤーむき出しで終了ではありません。
他の全身と同じく、樹脂粘土で覆っていくのです。
武器ついでに、付属品はこの3つ。
ちょっとイスラムな感じの意匠にしたオーラソード
キットのフェイスパーツは 民族柄のお面へ。わざと左半分を欠けさせてみました。
最後に、オーラショット。4門のうち、1門は潰れて使えない設定です。
いずれもネオジム磁石で付着させます。
90年代後半に流行した、「コの字」型関節隠し。
筋模様をモールディングした樹脂粘土で作りました。
所要時間1分でした。
さて、せっかくキットの羽根パーツがクリアーなので、活用していきたいと思います。
お手軽にいきましょう。
ボンドを垂らして。。。
一定方向にのばします。
乾くと、ごらんのとおり。
なんか、ごわごわした感じになりましたね。
オーラコンバーターは、生々しくしたいので、樹脂粘土を敷き詰めて、ヒダ状のモールドを作っていきます。
彫るのではなく、押し当てるだけです。
なので、難易度はベリーイージーです。
全身像をみて、この後さらに何度かリトライを繰り返します。
HGサーバインやG3ガンダム、サラミスの時と同様に、レインボー塗装で下地を作ります。
黒の下地は、アクリル塗料であるミルクペイント(黒)。
カラフルなレインボーは、ガンダムマーカーです。
全体の色味に統一性を 持たせたかったので、黒立ち上げにしています(グラデーションを 目指すわけじゃないので、黒立ち上げという表現が 適切かどうかと思いましたが、カタいことはナシにしてください)。
全体のいびつさが、なんとなく伝わるでしょうか。
ダーナ・オシーは ゲドを参考に作られた最初期の(言ってしまえば粗末な)オーラバトラーですので、雑味が欲しいんですよね。
というわけで、着色して完成です。
完成記事は☞コチラ
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